今日はWavesのVSTプラグイン「L3 Multimaximizer」を紹介します。
アヤノL1やL2で音圧を上げると、キックに引っ張られて全体が波打ってしまうんです…
この記事では、L3の仕組み・基本の使い方・L1/L2との使い分けまでをまとめます。
L3 Multimaximizerの概要・特徴
L3 Multimaximizerは、リニアフェーズ・クロスオーバーの5バンド・マルチリミッターです。デジタルクリップを防ぎながら全体のラウドネスを最適化する、ミックスの最終段階とマスタリングのためのツールです。Masterと各バンド個別のARC™(自動リリース制御)、IDR™+9段階ノイズシェイピングディザーを搭載。パッケージにはL3 Multimaximizer・L3 Ultramaximizer・L3-LL Multimaximizer・L3-LL Ultramaximizerの4プラグインが含まれます(公式記載)。
5バンド・マルチバンドリミッティング
帯域ごとにリミッターが働くので、低域のピークに他の帯域が道連れにされない。
リニアフェーズ・クロスオーバー
帯域分割による位相の乱れを抑え、分割しても濁りにくい。
Master+各バンドのARC™とIDR™ディザー
リリースは自動制御に任せられ、16bit書き出しの質感もIDRで確保できる。
基本の使い方


- マスタートラックの最終段にL3をインサートします。
- 出力の天井を設定し、入力を少しずつ突っ込んで全体の音圧を上げます。
- バンドごとのゲインリダクションを見て、特定帯域だけが深く潰れていないか確認します。
- リリースはARCに任せ、気になる帯域だけ個別にARC/設定を調整します。
- 16bitで書き出す場合はIDRのディザーを有効にしてエクスポートします。
L1/L2との使い分け
| 項目 | L3 | L1/L2 |
|---|---|---|
| 方式 | 5バンドのマルチバンドリミッター | 全帯域一括(シングルバンド) |
| 得意な場面 | 帯域ごとに追い込みたいマスタリング | ミックスのバランスをそのまま大きくしたいとき |
| 操作の複雑さ | 高め(バンドごとの調整) | 低い(天井と突っ込み量が中心) |
| 定価 | 26,180円 | L1 17,380円・L2 22,660円 |
迷ったら「ミックスに自信があるならL1/L2、マスタリングで帯域バランスごと直したいならL3」が目安です。なお低レイテンシー版のL3-LLも同梱されています。
よくある質問
Q. MultimaximizerとUltramaximizerの違いは?
同梱の4プラグインのうち、Multimaximizerが5バンドを個別に追い込めるフル版、Ultramaximizerはマルチバンド処理をシンプルな操作にまとめた版です。LLは低レイテンシー版です。
Q. リニアフェーズだと何がうれしい?
通常のクロスオーバーは帯域分割の際に位相のずれが生じ、合成時に音が濁ることがあります。リニアフェーズ型はこの位相の乱れを抑えられるため、マスタリングのように繊細な用途に向いています。
Q. いくらで買える?
定価は26,180円ですが、Wavesはセールが非常に多く、2026年8月確認時点では7,040円(73%OFF)でした。現在の価格は下記の公式ページで確認してください。
リンク




