【VST解説】Wavesプラグイン「H-EQ」の概要と使い方について
こんにちは、DTM音楽研究家のイボGです。
今日はWaves社のプラグインから「H-EQ」の概要・基本操作をまとめました。
Hシリーズのプラグインは愛用者が非常に多く、使いこなすと音楽制作の幅が広がると思います。
本記事では、このプラグインの特徴についてざっくりと把握してもらえたら幸いです。
目次
製品の特徴・コンセプト
Wavesのアルファベットを冠するプラグインシリーズは、一定のコンセプトに基づいて製品が開発されていますが、Hシリーズは、ヴィンテージとモダンウェアの「ハイブリッド」をテーマとしています。
デジタルとアナログをはじめとする特徴
- イギリス/アメリカのコンソールにインスパイアされたビンテージEQとモダンEQの搭載
- バンドごとにこたなる7つのフィルタータイプを搭載
- ノート(音階)をクリックして周波数を選択できるキーボードグラフィック
- MS処理によって、Mid/Sideコンテンツに異なるEQを適用可能
- フレキシブルなリアルタイム周波数スペクトルアナライザー
使い方・パラメーター
では早速各パラメーターの動きを紹介いたします。
各周波数帯域ごとにモデリングの機種を変えられるところが素晴らしいですが、Qが効かないものなど、それぞれで挙動が異なりますのでご注意ください。
パラメーター(テキストコピー用)
スクロールできます
パラメーター | 内容 |
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Input Fader | 信号入力レベルをコントロールする。左右のチャンネルフェーダーで別々に 設定が可能。MSモード時には、左のフェーダーがMidで、右がSideとなる。 -30~+12dB |
EQ Mode Section | Stereo/Linked:左右のチャンネルに同じEQ処理が適用される。 Dual/Unlinked:左右で異なるEQ処理を適用することが可能。 MS Mode:MidとSide別の処理が可能。 |
HP | ハイパスフィルター(High pass filter) 「US Vintage」「UK Vintage1」「UK Vintage2」「US Modern」「UK Modern」「Digital 1」「Digital 2」から選択 周波数範囲:16Hz~21,096Hz Q範囲:1~100 ※QはUK Vintage1、UK Vintage2、US Modern、Digital1で使用不可 |
LF | 低周波数(Low Frequency)の調整でベル・シェルフタイプを切替可 「US Vintage」「UK Vintage1」「UK Vintage2」「US Modern」「UK Modern」「Digital 1」「Digital 2」から選択 周波数範囲:22Hz~21,096Hz Q範囲(Bell) :1~100(UK Vintage 2, US Modern, UK Modern利用不可) Q範囲(Shelf):1~100(Digital1とDigital2のみ利用可) |
LMF | 中低周波数(Low Mid Frequency)の調整でベルタイプのみ利用可 「US Vintage」「UK Vintage1」「UK Vintage2」「US Modern」「UK Modern」「Digital 1」「Digital 2」から選択 周波数範囲:22Hz~21,096Hz Q範囲:1~100(US Modernでは利用不可) |
MF | 中周波数(Mid Frequency)の調整でベルタイプのみ利用可 「US Vintage」「UK Vintage1」「UK Vintage2」「US Modern」「UK Modern」「Digital 1」「Digital 2」から選択 周波数範囲:22Hz~21,096Hz Q範囲:1~100(US Modernでは利用不可) |
HMF | 中高周波数(High Mid Frequency)の調整でベルタイプのみ利用可 「US Vintage」「UK Vintage1」「UK Vintage2」「US Modern」「UK Modern」「Digital 1」「Digital 2」から選択 周波数範囲:22Hz~21,096Hz Q範囲:1~100(US Modernでは利用不可) |
HF | 高周波数(High Frequency)の調整でベル・シェルフタイプを切替可 「US Vintage」「UK Vintage1」「UK Vintage2」「US Modern」「UK Modern」「Digital 1」「Digital 2」から選択 周波数範囲:22Hz~21,096Hz Q範囲(Bell) :1~100(UK Vintage 2, US Modern, UK Modern利用不可) Q範囲(Shelf):1~100(Digital1とDigital2のみ利用可) |
LP | ハイパスフィルター(High pass filter) 「US Vintage」「UK Vintage2」「US Modern」「UK Modern」「Digital 1」「Digital 2」から選択 周波数範囲:21,096Hz~16Hz Q範囲:1~100 ※QはUK Vintage2、US Modern、Digital1で使用不可 |
Analog | アナログ特性タイプを切り替える。 「Off」「US Vintage」「UK Vintage1」「UK Vintage2」「US Modern」「UK Modern」 |
Level | ノイズとハムを組み合わせたレベルをコントロールする。 0~100% |
THD Level | 倍音歪みを信号に加えるレベルをコントロールする。 0~100% |
Output Fader | 信号出力レベルをコントロールする。左右のチャンネルフェーダーで別々に 設定が可能。MSモード時には、左のフェーダーがMidで、右がSideとなる。 |
Phase | 各チャンネルの信号の位相を180°反転する。 |
Trim | 出力信号の最大ピークレベルと、出力信号の0dBFSからの差分を表示する。 トリム値のボタンをクリックして0にリセットする。 |
メーター類
参考動画など
Youtubeに使い方が分かりやすい動画が載っていますので、ご紹介して終わります。
また、sleepfreaksさんは3つのEQを比較した動画となっていますので、興味があれば他のEQも是非見てみてください。
(動画はWaves「H-EQ」から始まるようにしています)