楽曲のコード解析をするWebサイト『Chordify』の使い方・評価について

こんにちは、DTM音楽研究家イボGです。

ちびイボG

コピーバンドでの演奏や耳コピ演奏で好きな楽曲をカヴァーしたい

なんて思ったとき皆さんはどうしていますか?

ギターなどの楽器を弾く場合はとりあえずコード進行だけでも知らなくてはなりません。

ですが市販の楽譜を探すとお金かかるし、面倒ですよね(もちろん良いサービスもありますが)。

そんな時には、楽曲のコード解析ができるWebサービスのChordifyが便利です。

私も2019年頃から利用し始めたサービスですが、以下の点が特徴的です。

Chodifyのココがスゴイ!
  1. YoutubeやSoundCloudなどWebサイト上の楽曲ならコード解析できる
  2. カラオケのように音楽の再生と同期してコードを確認できる
  3. コードの修正もできる(次回以降の表示に反映される)
  4. MIDIやPDFなどのデータとしてダウンロードできる

今のところSNSに近い連携機能は無いので、今後は更に誰かが修正したデータを更にみんなで共有できるといいですね。

目次

ネット上の楽曲のコード解析をするサイト「Chordify」

この『Chordify』には、無料版と有料版があり、以下のような違いがあります。

ちびイボG

無料版でも十分な機能がついているよ!

サービスの概要について

無料版
  • Youtubeなどのネット上の楽曲の解析
  • コードダイアグラムの表示
  • 楽曲との同期再生(オートスクロール)
有料版
  • 端末内の楽曲をアップロード解析が可能
  • 解析したコードのMIDI・PDF出力が可能
  • コードのキーやテンポの変更が可能
「Chordify」のトップ画面

『Chordify』のアカウント登録方法

chordifyの利用には、無料版でもまずアカウントを登録する必要があります。

英語のサイトですが、登録は15秒程度でさくっと完了しますので以下に手順を解説します。

サイトにアクセスしたら、以下の画像のように、名前(ニックネーム可)」、「メールアドレス」、「パスワードの3つを入力します。

最後にCREATE ACCOUNTボタンを押すと、メールマガジンなどの必要性を聞かれるため、これを回答するだけです。

とっても簡単ですね。なお、Facebookのアカウントから連携することも可能です。

アカウント登録時に必要な入力項目

実際にネット上の楽曲を解析する

登録が完了したら、いよいよサイトを使ってみましょう。

といっても、検索ボックスに解析したい楽曲のURLを入れれば、ほぼ完了です。

例えば、今回は私が「SoundCloud」に投稿している「ワスレナグサ」という楽曲のURLを入れてみました。

SoundCloudに投稿している楽曲で実験

検索ボックスにURLを入れて検索を行います。

検索が終わると、以下のとおり候補楽曲が出てくるので(場合によっては複数)、合致するものをクリックします。

無事に「ワスレナグサ」が候補として表示されたので、クリックすると「Chordify progress」と表示され、解析が始まります。

URL検索の結果が表示される

解析が終わると、以下のようにコード一覧が表示されます。

キー(調)やテンポなども解析結果を確認(※)することができます。

(※無料版の場合、グレーアウトしていて変更はできませんが、確認は可能です)

コード解析後の画面

そして、最もうれしい機能が、ギター演奏用のコードダイアグラムの表示機能。

タブから「DIAGRAMS」を選択することで、表示させることが可能です。

ギター弾きに嬉しいコードダイアグム表示

最も素晴らしい点は、楽曲と同期させて、カラオケのようにコードをスクロールしながら再生できることです。

これは、動画の方が分かりやすいと思いますので、以下に張り付けておきます。

(動画の1分15秒ぐらいから実際の動きが見れます)

Chordifyの解析精度について

あまり検証されていませんが、「Chordify」の解析精度について調べてみました。

検証方法は以下の手順のとおりです。

「EZKEYS」で演奏パターンをあらかじめ指定しておき、コードを入力すると伴奏を作ってくれる状態にしておきます。

続いて、Choridyで解析されたコードを読み込むと、演奏がどの程度再現されるかを検証してみます。

EZKEYSに解析されたコードを入力して再現できるか検証

検証方法について

STEP
Chordifyで楽曲を解析EZKEYSでピアノ伴奏のみの曲を用意して解析

EZKEYSでピアノ伴奏のみの曲を用意して解析

STEP
解析結果で楽曲を再構築 MIDIファイルをダウンロードし、EZKEYSに読み込む

MIDIファイルをダウンロードし、EZKEYSに読み込む

STEP
楽曲を再生して聞いてみる

解析結果が正しければほとんど同じ楽曲になるはずですね

原曲と解析結果の音源の比較

検証用の楽曲ではテンションコードを多用しており、更にアルペジオ弾きなので、解析の難易度は高いと思います。

しかし、結果は90%以上認識されていて、個人的な感想としては、満足できるラインだと思います。

ちなみに、コードトーン以外のノートが多いイントロは除いて、歌い出し以降で比較しました。

以下に原曲と「Chordify」で解析して出てきたコードで作った比較音源を置いておきます。

検証用音源「ワスレナグサ」

コード解析後の「ワスレナグサ」

原曲では歌い出しから「Cm-Ab-Eb-Bb」のコードワークが繰り返されています。

Chorifyによる解析では、残念ながら、歌い出し部分だけ「Eb-Ab-Eb-Bb」となってしまいました。

しかしこれは、歌い出し部分のノート数(コードを認識できる要素)が少ないからで、後半に連れてコード感が強調されていくため、以降はきっちりと認識できていました。

全体的には、あまり違和感のあるコードが付くことはない印象です。

まとめ

  • コードルートの認識は90%後半台
  • 4和声以上のテンションノートは捕捉されにくい
  • 曲によって認識抜けやタイミングずれがある

良い使い方は、基本ラインを「Chordify」で解析し、後は自分好みに脚色することだと思います。

「Choridy」が付けてくれたコードを修正することで、自分の勉強にもなると思いますので、是非積極的に活用してみてください。

さいごに

いかがでしょうか。

ギターの弾き語り演奏を行うには十分な機能がついていて、すぐに取り掛かれそうですね。

なお、iOS版のみですが、アプリでも配信されているので、こうした『Chordify』のようなサービスを活用して音楽ライフを充実させてくださいね。

それでは、またお会いしましょう。

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