【楽曲制作】ボーカル探しで悩まない!サンプル素材を活用した作曲法

こんにちは、DTM音楽研究家のイボGです。

以前、楽曲制作を容易にする方法として、サンプリング音源を活用する方法をご紹介させていただきました。

私が学校関係イベントで楽曲制作の依頼を受けた時にも、時間が極端に短い中で窮地を乗り切った方法がこの手法だったので、今回は実際に受けた課題をどうやって乗り切ったのか、楽曲制作方法と併せて説明します。

ちなみにその時の依頼内容は以下の内容でした。

しかも、イベントまで1週間弱と時間もありませんでした…トホホ。

  • 学校イベントのイメージソング1曲
  • 強烈なCM(ジングル)1曲
  • イベント案内の収録&控え目BGM1曲
  • ショートCM1曲
目次

ボーカルを用意する方法

今回依頼を受けた案件では歌モノが必要でした。

ボーカルを探さなくては…。

とても焦りました。どうしようも無かったら説得力のあるBGMを提案して何とか乗り切れないかとも考えましたが、歌がない曲って麺の無いラーメンみたいのものです。

では、主役のボーカルを用意する方法を列挙してみましょう。一般的には次の方法になるかと思います。

ボーカルを用意する方法
  • 自分で歌う
  • 身近な人に歌ってもらう
  • ネット上で探す
  • VOCALOIDやボーカルツールに歌わせる
  • 「ココナラ」などのサイトで歌手を探す(有料)
  • サンプリング素材を使う

自分で歌う

これができる方は素晴らしいですよね。シンガーソングライターに憧れます。

課題は相手からの依頼イメージにマッチした楽曲になるかだけですね。

私の場合は…。歌ったら大変なことになるので却下しました。

歌い手を探す

プロジェクトごとに歌い手を起用する。よくあるこの方法が最も現実的な方法だと思います。

実は、今回の依頼もできれば学生に歌ってほしいということでしたが、残念ながら却下しました。

一般的手順を考えた時に、時間・クオリティの面から相手の要求をクリアできない可能性があったためです。

専門学校系のテレビCMなどでは学生ボーカルを起用している例もありますね。

今までにない経験で面白そうでしたが、1週間という期間で「学生オーディション」をする時間はないと考えました。

次にインターネット上で歌手を探して相談する方法を考えました。しかし、これも次のプロセスを1週間でこなすのは大変厳しいと思い見送ることにしました。

歌手を見つけて曲を作るまでの一般的手順

STEP
楽曲制作をする

依頼イメージに合う楽曲を作る

STEP
歌い手を探す

依頼をクリアできるよう、身近な関係やサイトから歌い手を探す

STEP
歌手と交渉

相手に楽曲の制作目的・意図・報酬等を理解してもらう

STEP
録音

ボーカルの方向性を指定しつつ録音してもらう。ココナラなどで依頼する場合は録音機材を持っている方が多いので、こちらで用意は不要。

STEP
楽曲の仕上げ

ボーカルエディット・ミックス・マスタリング

販売されているボーカル素材を使う

私には諦めるという選択肢以外ではこの方法しか残されていませんでした。

サンプル素材販売サイトでボーカル素材に焦点を当てた製品が数多くリリースされています。

素晴らしい時代になりましたね。

通常のサンプリング素材と同様に使用許諾契約書の範囲内で活用することが可能となっています。

実際に私も以下のサイトの中から、2時間ぐらいの時間をかけて探しました。

今回購入したボーカル素材

学校イベントの学校代表者挨拶後に再生するイベントテーマソング。

オープニング感のある楽曲として重視したイメージが「透明感」でした。

特に沖縄という地もあって、フェス・プール・海で流れていそうな楽曲を作れたらいいなぁと2時間かけて必死に探していたら、ピッタリのボーカル素材に出会いました。

以下の女性ボーカルのサンプリング音源を購入

VOCALS WITH LOKKA BUNDLE

おかげで、なんとかボーカル入りの楽曲作り始めることができ、2日程度で歌モノのオープニング曲イメージソングを作ることができました。

そしてこのボーカル素材を活用して作ったイベントのテーマ楽曲がこちらです。

イベントの幕開け感出ていますかね?(汗)

ミックスバランス等は追い込めませんでしたが、曲は見事、採用されました!!

当初は、学生の歌というオーダーでしたが、より透明感の高い楽曲にするためにイメージソングはプロを活用する方向に転換して、当然ハードルが上がりますよね

依頼主に聞かせる時はドキドキしましたが、実際に楽曲を聞いてもらった結果、かなり好評ですんなり納得いただくことができました。

その分、学生はショートCMでふんだんに起用しました。

学生に学校の良いと思うところを大きい声で言ってもらい、最後に学校名をメロディーに合わせて合唱する構成の20秒程度のジングルを作成。

学生20名により、コントのようなショートCMを15本程作ることができました。

結果、これも活気と笑いと楽しい雰囲気が詰まっていて、即OKをもらえました。

そして、イベント当日も無事終了して、非常に達成感がありました!!

ボーカル素材が無ければ、今回の依頼は乗り切れなかったと思います。

提供楽曲の制作過程

さて、この楽曲を作った時制作プロセスを書いていきます。

今回の素材はボーカルだけのため、当然演奏部分は自分で作る必要がありました。

よって、ボーカル素材を並べて演奏データを入れていく作業をしましたが、ボーカルを聞いた時点で既に頭の中にある程度の構想があり、だいたい以下のイメージを描いていました。

  • 部構成にすること(しんみりと導入。広がり感のある展開を)
  • 冒頭はアコギのアルペジオ、サビからコード弾き
  • 4つ打ちのキックでクールな感じを
  • サビはピアノの掛け合いで透明感を出しつつ情緒的に

ここからは、上記イメージに合わせて楽曲の中で使ったプラグインのご紹介です。

メイン楽器①アコギ

当時はアコースティックギター音源を1つしか持っていなかったので、選択肢は無かったのですが今でも多用しているオススメのギター音源です(2019年現在はReal Guitar5にバージョンアップしています)。

MUSICLAB「Real Guitar3」

大切なポイントですが、使い方がとっても簡単!(あまりいじらない派の自分でも充分に使えますので・・・)

しかもハードウェアシンセサイザーと比較したら断然安いです。

音が良いので2014年に購入してから、アコギはほとんどこれを活用しています。

その前までは、いわゆるハードウェア音源のYAMAHAの「MOTIF XS」かRolandの「Fantom-XR」という機種の音を使っていました。

これらは、アルペジオ弾きは数値等を追い込むことで、リアルさが出てきますが、コード弾きはどう頑張っても機械感が出て曲に馴染まなくて苦労するということがありました。

このソフトの場合、ノートにストローク弾きやミュートなどのスイッチが割り当てられているので、演奏したいコードとパターンをMIDIトラックに並べていくだけであとは勝手に演奏してくれます。

バッキングパターンのプリセットもジャンル別でたくさんあるので、あまりカスタマイズしないで即戦力として使いたいという人にもオススメです。さっきの楽曲では、最初のアルペジオとサビからはコード弾きを担当してもらいました。

Musiclab「Real Guitar3」

あとは、広がり感を出すためにエフェクトとして、NomadFactoryの「COSMOS」というプラグインを挿しています(ステレオコントロール+EQのイメージ)。

NOMAD Factory「COSMOS」

広げる方向だけですが、ステレオイメージャー(定位の幅を調整)が付いていて、Bass,Mid,Trebleの3帯域の倍音調整ができるます。

基本的にこいつ1本で楽器の位置コントロールが可能になっています。

もちろん、他にも楽曲に合わせてEQ、コンプは必ず挿していますけど。

少し欠点のあるところは、このプラグインを挿しただけで音が変化して少し鈍る感じがします・・・。

それが気になくなるぐらいつまみいじっちゃうので関係ないですが。

あと、地味に良いのが、私の使っているDAWソフト「SONAR」にあらかじめ付いているコンボリューション(畳み込み演算方式)リバーブの「Perfect Space」。

プリセットの中に「Acoustic Guitar Full Body」というのがあって、これを使うと箱鳴り感が強調されるので、臨場感が出ます。

dry/wet比を尋常じゃないぐらいONにしていますが。

別のリバーブをお使いの方でも、同様にアコギの箱鳴り感を強調できるようなIR(インパルス・レスポンス)データさえあれば、それを使っていただければ臨場感や厚みが出せて良いと思います。

インパルス・レスポンス
瞬間的(インパルス)な音を発生させ、その反響音(レスポンス)を測定することで、有名なコンサートホールの残響音を再現することができる手法。
工業系の学校では「インパルス応答」として学ぶので深い知識まで得たい人はそちらをチェック。

SONAR同梱の「Perfect Space」

メイン楽器②ピアノ

ピアノ音源はハードウェアシンセサイザーを中心に扱っていましたが、録音するのが手間と時間が

その点ソフトウェア・プラグインはバウンス一発で曲になるので、効率が良いです。

xlnAudioの「ADDICTIVE KEYS」

ドラムのADDCTIVE DRUMS(2も出てますよね)は有名ですが、ADDICTIVE KEYSもよく使います。

余韻がとてもリッチでその分扱いが難しいですが、大好きなので、今回はこの音源を使用しました。

音数が少ない楽曲によく用います。音数が多い曲だとごちゃごちゃするかもしれません。

マイキング(6種類)で録音した音が内蔵されていて、そのうち3種類まで組み合わせられるのも素晴らしいです。

また、少し定位調整も難しくて、定位をいじれるステレオコントロールのプラグインをよく挿しています。

xln audio「ADDICTIVE KEYS」

どうでもいいかもしれませんが、xln audioのxlnって「Excellent」っていうことかな?

その他の楽器

リズム隊はこれまた有名なSpectrasonics社の製品からベースではTRILIAN、ドラムではSTYRUS RMXを使っています。

サビ部分のシンセはSONARに付いているCakewalkのZ3TA+2を使っています。

基本的に時間がなかったこともあり、すぐ使えるところから選んで楽しかしてません。インスタント感覚で作成しました。

それでもここまではなんとか作れるんだということの参考になれば幸いです。

さいごに

さて、ここまで長々と実際に依頼を受けた時の対応方法を書かせていただきました。

(手抜き感が露呈してしまったかもしれませんが)あくまでも短い時間の中で、時間のかけどころを見極めて最善の方法を尽くすことが大切だと思いますので、制作目的・状況に応じて参考にしていただけたら幸いです。

それでは、また。

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