【VST解説】Wavesの複合プラグイン!「AudioTrack」の使い方と概要

はじめまして。DTM音楽研究家のイボGです。

今回のテーマ

今回はWavesのVSTプラグイン「AudioTrack」を紹介していきます。

このみ

Wavesの老舗製品ですね。

このプラグインでは、オーディオ処理の定番である、イコライザ・コンプレッサー/エクスパンダー・ゲートの機能をシンブルにまとめた便利なプラグインです。また、CPU負荷も僅かで済むため、各トラックにとりあえず挿入しておけば、基本的な調整はこれだけで完結させることができます。

近年、各メーカーからリリースされているチャンネルストリップエフェクターの先駆け製品となりますが、AudioTrackではCシリーズ譲りの効きが抜群な正確な調整が可能なデジタルエフェクトという位置付けとなります。

製品の特徴

  • 効きが良いディジタルエフェクタ
  • 4バンドのパラメトリックEQとコンプ・ゲートを内蔵
  • Waves25周年を記念してデザインと機能が刷新!
  • CPU負荷も少ないので各トラック挿しもOK
  • Wavesの「Gold Bundle」以上の製品に含まれている
  • 単品では定価16,500円、セール時で3,600円前後
ちびイボG

デジタル機器らしい正確な動作が特徴。
何をしたいかが明確な時に挿しています。
逆に帯域が不明な時などはアナライザーが付いている製品を使います。

目次

概要・基本的な使い方

それではAudioTrackの基本的な使い方を学んでいきます。

AudioTrackの使い方を把握する

ちなみに、25周年モデルとなった際に以下の機能が強化されました。

<25周年モデルで刷新された機能>
●EQバンドのフォーカス機能:選択されたバンドのみを表示可能になり、素早いコントロールが可能
●倍精度処理(64bit精度での処理に対応)
●コンプとゲートのゲイン・リダクションメーターを独立表示化

25周年記念デザインに変わり華やかな印象となった

シンプルなインターフェースでAudioTrackの左から順に操作していくだけで、狙った音作りをすることが可能になります。

AudioTrackのシグナルフロー
  1. インプットフェーダー
  2. 4バンドEQ
  3. コンプレッサー・エクスパンダー/ゲート
  4. アウトプットフェーダー

EQセクション

イコライザーセクションはQ10エンジンをそのまま移植されており、基本的な使い方はQ10と同じとなります。

  • ベルカーブタイプでは最大18dbの増減可
  • シェルフやパスフィルタでは12db/octのEQカーブ

コンプレッサー/エクスパンダーセクション

コンプレッサーとして使用(音のピークを圧縮)する場合は、Ratioを1.01以上に設定し、逆にエクスパンダーとして使用(音のピークを引き伸ばす)場合は、Ratioを0.99以下に設定します。かなり効きが強い製品ですので、コンプレッサーとして使用する場合は、Ratioを「2:1〜4:1」の範囲で調整するのがおすすめです。

また、「Attack」と「Release」はサウンドの特徴を決定づける重要なパラメーターなので、Attackは最速から徐々に遅く、Releaseは最遅から徐々に早めていき、好みのサウンドが得られたところで停止するようにして調整していきます。

※通常は「Threshold」と「Ratio」を設定した後に、「Attack」と「Release」パラメーターを設定していきます。

ゲートセクション

ギター録音時に発生した「ジー」というバックグラウンドノイズなど、ある音量以下のオーディオ信号をカットしたい場合にげーとを使用します。多くの場合、コンプレッサー/エクスパンダーと併用して使用することで、効果的となります。

「Attack」はゲートオープン、「Rel」はゲートクローズまでのラグ時間をそれぞれ調整することができるため、実際に音を確認しながら、設定します。なお、「Floor」の値を「-∞」とした場合、信号レベルが「Thrshold」以下の時に完全にミュートされる状態となります。

各パラメーター

では早速各パラメーターの動きを紹介いたします。

レガシー(旧)デザイン

EQセクション

コンプレッサー/エクスパンダーセクション

ゲートセクション

インプット/アウトプットフェーダー

まとめ(動画・販売サイトの紹介)

お疲れ様でした。気になるという方は是非本製品を使ってみてくださいね。

AudioTrackの特徴(公式サイトより引用)
  • 4バンドグラフィックイコライザー:コンプレッサー/エクスパンダー:ゲート
  • 複数のプロセッサユニットを1ウィンドウに表示
  • EQ〜コンプレッサー/エキスパンダー〜ゲートをシリアル接続
  • レベルメータおよびゲインリダクションメーター搭載
  • サンプル単位の精度を誇るピークホールド/クリップメーター
  • 効率的なアルゴリズムにより実現された複数トラックでの同時使用
  • オートマティックゲイン補正機能付ピークリファレンスコンプレッション
  • 倍精度ビット解像度処理(64bit)
  • EQバンド・フォーカス、独立したGate/Compメーターを搭載
  • Mono/Stereoコンポーネント

YoutubeのDAW LESSONチャンネルに操作方法の解説動画がありますので、掲載しておきます。

動画「基本の使い方とレビュー」

セール時には3,600円前後での購入も可能となります。

購入はコチラのサイトから

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