今日はWavesのVSTプラグイン「Q10 Equalizer」を紹介します。Wavesが最初に開発したプラグインであり、その後のEQ設計の下敷きになったという、来歴からして特別な1台です。

Wavesって新しいEQがたくさんありますよね。いまさらQ10を使う理由ってあるんですか?



Q10はWavesが最初に開発したプラグインで、その後のEQ設計の青写真になった存在なんだ。公式も「デジタルEQのスタンダード」と位置づけている。バンド数を1〜10まで選べるのが実務では効いてきて、軽い補正には軽いコンポーネント、追い込みには10バンド、と使い分けられるんだよ。
この記事では、Q10の特徴・パラメータ・基本の使い方・バンド数の選び方までをまとめます。
Q10 Equalizerの概要・特徴
Q10は、Wavesが最初に開発したプラグインであり、その後のEQ設計の青写真になったパラグラフィックEQです。公式ページでは「世界で最もパワフルなパラグラフィック・イコライザー」「デジタルEQのスタンダード」と紹介されています。外科手術のような精密な補正から、ほんのりした色付けまで、ミキシングとマスタリングの両方で使えます。
1〜10バンドの7コンポーネント
1・2・3・4・6・8・10バンドが用意され、用途に合わせて必要な規模だけ立ち上げられる。
5種類のフィルタータイプ
ベル、ローシェルフ/ハイシェルフ、ローパス/ハイパスを各バンドで選択できる。
プロポーショナルQとバンドフォーカス
ブースト量に応じてQ幅が変わる挙動と、特定バンドだけを注視して追い込む機能を搭載。
64bit精度処理とプリセット20種以上
スーパーノッチやマスタリング向けなど、実務で使えるプリセットが出発点になる。
基本の使い方
- 作業内容に合わせてバンド数のコンポーネントを選び、トラックにインサートします。ハイパスだけなら1〜2バンドで十分です。
- まず不要な帯域をカットします。ローパス/ハイパスで上下の要らない部分を落とし、耳障りなポイントはベルで狭く削ります。
- 次に持ち上げたい帯域をブーストします。プロポーショナルQの挙動があるので、量を変えると効き方の幅も一緒に変わります。
- 気になるバンドはバンドフォーカス機能で単独確認し、狙った場所に当たっているか確かめます。
- 最後に出力レベルを揃え、バイパスと聴き比べて仕上げます。
用途別の使い方の目安
| 目的 | 使い方の目安 |
|---|---|
| ハイパス・ローパスだけ入れたい | 1〜2バンドのコンポーネントで軽量に。CPUも画面もシンプルに保てる |
| 特定のノイズや共振を消したい | ベルを狭く設定して深くカット。スーパーノッチ系プリセットが出発点になる |
| 通常のトラック処理 | 4〜6バンド。カットとブーストを数点ずつ置ける規模 |
| マスタリングでの微調整 | マスタリング向けプリセットを土台に、64bit精度処理を活かして小さな補正を重ねる |
よくある質問
Q. Renaissance EQ(REQ)とどちらを使うべき?
性格が違います。REQはヴィンテージアナログEQ由来のカーブで「温かい色付け」が得意。Q10は色付けを抑えた素直な補正が得意で、ノッチのような精密作業に向きます。音楽的な味付けはREQ、外科手術的な整理はQ10、という住み分けが定番です。
Q. どのバンド数を選べばいい?
使うバンドの数だけ立ち上げるのが基本です。ハイパスや1点カットだけなら1〜2バンド、通常のトラック処理なら4〜6バンド、マスタリングや追い込みには10バンドという選び方になります。
Q. いくらで買える?
定価は17,380円ですが、Wavesはセールが非常に多く、実売はおおむね5,000〜7,000円台です(2026年8月に複数回確認)。現在の価格は下記の公式ページで確認してください。
公式動画
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