こんにちは、イボGです。
2022年春に「パリピ孔明」という漫画がアニメ化され、OP/ED曲がカヴァー曲でそのチョイスが面白く、ちょっとした話題となりました。同作品は実写でドラマ化(2023年秋)、そしてアニメで映画化(2024年春)という形で、まだまだ勢いが止まらない感じですね。
パリピ孔明(作品イメージ)
【あらすじ】 「パリピ孔明」とは、三国時代の中国で活躍した名軍師・諸葛亮孔明が、現代の日本に転生し、渋谷のクラブで出会ったシンガーソングライターを目指す月見英子と共に、音楽シーンで様々な計略を巡らせていくストーリーです。孔明は英子の夢を叶えるために、彼女の軍師となり、英子をスーパースターにするべく奮闘します。この漫画は、歴史上の人物が現代に転生するという設定と、音楽業界の裏側や若者文化を描いたユニークな内容で人気を集めています。
アニメ「パリピ孔明」に起用されたエンディングテーマは「気分上々↑↑」/mihimaru GTさんのカヴァーで主人公である月見英子の歌唱キャストを務める96猫が歌っています。シングルは2022年5月25日に発売され、EIKO starring 96猫、諸葛孔明(CV:置鮎龍太郎)、KABE太人(CV:千葉翔也)、久遠七海 starring Lezelという豪華なキャストで構成されています12。このエンディングテーマは、アニメのエモーショナルでエネルギッシュな雰囲気を盛り上げるのに一役買っています。
mihimaru GTさんによってリリースされたのは2006年で、約20年の時を超えて、アニメのためにカバーされました。
私も、先日AIボーカル(Synthesizer V AI)を駆使してこの楽曲をカヴァーさせていただきましたが、作っていてすごく楽しくて、20年経っても色褪せないなぁと感心したところです。そこで、今回はmihimaru GTさんがどうやって音楽に向き合っていたのか掘り下げていきたいと思います。
令和の時代でも輝きを放つキャッチなー曲ですね
こちらはアニメカヴァー版。
mihimaru GTさんの略歴
mihimaru GTさんは、hirokoさんとmiyakeさんの二人組からなるユニークな音楽ユニットです。彼らの音楽は、J-POPとアーバン・ポップを融合させた新しいジャンルを築き上げました。2003年に結成され、活動休止を発表する2013年まで、彼らは日本の音楽シーンに新たな風を吹き込みました。
しばらくはストリートやライブハウスでの活動が中心だったようですが、2006年にリリースされたシングル「気分上々↑↑」が大ヒットし、彼らの運命は一変。この曲はテレビ朝日の「MUSIC STATION」にも取り上げられ、同年のNHK紅白歌合戦にも出場するなど、国民的人気を獲得しました。
その後も彼らはヒット曲を連発し、2007年には初のベストアルバム「THE BEST of mihimaru GT」をリリース。2008年には日本武道館でのライブを成功させ、2010年には横浜アリーナでのライブを行いました。彼らの音楽は、ポップスとヒップホップの境界をなくし、気軽に楽しめるものとして多くの人々に愛されました。
そんなmihimaru GTさんですが、音楽のコンセプトを次のように語っています。
パリピ感のある歌詞とは裏腹な落ち着いたコード進行が絶妙です
mihimaru GTさんのヒット曲「気分上々↑↑」は、大きな成功を収め、オリコンチャートでの売り上げも初めて40万枚を超えるなど、自身最大のヒットとなりました。また、彼らの初のベストアルバム『THE BEST of mihimaru GT』は、オリコン週間1位を獲得し、ダブルプラチナに認定されるなど、非常に高いセールスを記録しています。
2006年の日本でヒットした主なシングルのセールス記録
参考までに同年代のセールス記録をまとめてみました。
- Real Face by KAT-TUN: 約103.8万枚
- 粉雪 by レミオロメン: 約75.7万枚
- 青春アミーゴ by 修二と彰: 約67.6万枚
- 抱いてセニョリータ by 山下智久: 約59.8万枚
- SIGNAL by KAT-TUN: 約56.6万枚
- ただ…逢いたくて by EXILE: 約56.2万枚
- しるし by Mr.Children: 約55.3万枚
- 純恋歌 by 湘南乃風: 約52.2万枚
- supernova/カルマ by BUMP OF CHICKEN: 約48.8万枚
- タイヨウのうた by Kaoru Amane: 約48.0万枚
メンバープロフィール
メンバーは先ほど紹介した通り、男女二人組ユニットとなっています。
miyake(本名:三宅光幸、1980年10月2日生まれ)
岡山県倉敷市出身のミュージシャンで、作詞家、作曲家、音楽プロデューサー、シンガーソングライター、キーボーディスト、ギタリストとして活動しています。彼はmihimaru GTではMC、ラップ、作詞、作曲、編曲を担当し、ソロ活動も行っています。その他、BoAさん、SMAPさんなどに楽曲提供もしており、イベントプロデュースなど幅広く活動されています。
Wikipediaのエピソードが面白かったので、少し紹介しておきますね。
Wikipediaより
- メンバーのhirokoと一緒にいると、よくスタッフに間違えられていたという。
- スタッフに間違われることやマネージャーに髪型がつまらないといわれ髪の色をシルバーにしたことがある。手入れが大変なので1週間くらいするとシルバーが落ちて金髪になってしまうとのこと。
ちなみにmiyakeさんは、本来制作とプロデュースがメインであり、表に出る予定ではなかったそうですが、打ち合わせを経るうちにラッパーとしてプロントマンになったという逸話があります。
hiroko(本名:阿久津博子、1984年7月24日生まれ)
兵庫県芦屋市出身の女性歌手で、mihimaru GTのメインボーカルを務めていました。彼女は主に作詞を担当し、たまに作曲も行っています。hirokoは、mihimaru GTの活動休止後、ソロアーティストとしても活動を再開しています。
活動休止後のそれぞれの活動について
2013年以降は活動休止状態にありましたが、個々に活動は継続しています。
miyakeさんは、南阿蘇村での復興支援として「阿蘇ビート2023」という野外フェスイベントを総合プロデュースしています。このイベントは2023年11月3日に開催され、DJ miyake from mihimaru GTとしてパフォーマンスを行いました。。
hirokoさんについては、ソロシングル「Super Rainbow」を配信でリリースし、活動を再開しています。この曲は、約7年半の充電期間を経て発表されたもので、彼女のInstagramでは「どんな世界でも何が起こったとしても、すべては自分次第で切り開いていけるという前へ前へと進んで行けるような強いメッセージを込めた一曲」と紹介されています。また、再活動後初のオンラインライブも開催されましたようですね。
これらの活動は、それぞれのアーティストが新たなステージで自身の音楽を追求していることを示しており、ファンにとっては非常に興味深い動きと言えるでしょう。
mihimaru GTさんが手がけた主な音楽作品
さて、mihimaru GTさんが手がけた曲のうち、特に人気のある曲をいくつかご紹介します。
- 気分上々↑↑ – mihimaru GTの最大のヒット曲で、アゲアゲな曲調が特徴です。元気が出るようなクラブミュージックメロディーで、カラオケでも盛り上がること間違いなしの曲です。
- 俄然Yeah! – 日常から抜け出して冒険を楽しもうというメッセージが心に響く、アップテンポで明るい曲です。
- 君だけのstory – 前向きに元気になれる応援ソングで、どんなに辛い時も乗り越えていこうというメッセージが込められています。
これらの曲は、miyakeさんのRAPとhirokoさんのボーカルが絶妙にマッチしており、バラードからテンションが上がるような爽快な曲まで幅広い楽曲を提供しています。mihimaru GTの楽曲は、心に響く歌詞と耳に残るメロディで多くのファンに愛されています。どの曲もmihimaru GTの魅力が詰まっているので、ぜひ聴いてみてください。
mihimaru GTさんの音楽作品の特徴
私個人の見解としては、以下の要素がmihimaru GTさんの楽曲の魅力を形成しているように感じました。
- ジャンルの融合: mihimaru GTはJ-POPとヒップホップ、ファンク、さらにはR&Bの要素を巧みに融合させており、全体的にはダンサブルでポップな楽曲の印象を受けます。また、miyakeさんの好きな音楽を知ると納得ですが、ジャンルの境界を越えた音楽性が、幅広いリスナー層にアピールし、新鮮な聴き心地を提供している気がします。
- キャッチーなメロディー: 彼らの楽曲は非常に覚えやすく、一度聴いたら頭から離れないキャッチーなメロディーが特徴です。これはリスナーが曲を繰り返し聴きたくなる大きな要因となっています。
- ポジティブなメッセージ: 「気分上々↑↑」のような楽曲は、前向きで元気が出るようなメッセージが込められており、聴く人の心を明るくします。音楽が持つポジティブな影響力を最大限に活かしています。
- hirokoのボーカルとmiyakeのラップ: hirokoのクリアで伸びやかなボーカルとmiyakeのリズミカルなラップは、互いに対照的でありながら完璧に調和しています。この絶妙なバランスが、彼らの楽曲の魅力を引き立てています。
- 親しみある音楽性: なんといっても気軽に聞けて親しみやすい音楽。バックトラックもキャッチーでいいですね。
miyakeさんの中心にある音楽性
好きな音楽ジャンルはロック、ファンク、ソウル、R&Bで、好きなアーティストはジャミロクワイ、Chic、KC&ザ・サンシャイン・バンド、ORIGINAL LOVE、タワー・オブ・パワー、ケツメイシ、マルーン5、ニベア、THE MAD CAPSULE MARKETS、CRAZE、チャカ・カーン、アニタ・ベイカー、カニエ・ウェスト、スティーヴィー・ワンダー
Wikpediaより
音楽制作環境
残念ながら、X(Twitter)でもウォッチしていたのですが、miyakeさんが使用している音楽機材の情報はあまり調べることができませんでしたが、現在miyakeさんは制作会社を立ち上げてらっしゃるようなので、そちらのスタジオの写真が掲載されています。
Shadow Hills Mastering Compressorのほか、MANLEYなどのハードウェア機材が並んでいました。憧れのスタジオ。すごい!!
mihimaru GTさんの関連情報
最後にmihimaru GTさんの関連情報をご紹介して終わりにします。ありがとうございました。
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