はじめまして、DTM音楽研究家のイボGです。
昨年9月に初めて「AudioStock」という楽曲使用権の販売サイトに楽曲を登録してから半年が経過しました。累計登録楽曲数はたった4曲ですが、これらの再生数・お気に入り数・販売数がどうなったかを公開しつつ、AudioStockではどのような楽曲が求められているのかを自分なりに分析していきたいと思います。
冒頭にも書きましたが、「AudioStock」と検索すると「売れない」というキーワードが出てくることから、登録楽曲がなかなか売れずに苦しんでいるクリエイターさんがいることが推測できます。それもそのはず、AudioStockには2021年3月時点で68万点もの楽曲が登録されており、自分の楽曲を聴いてくれる確率はサマージャンボ宝くじ3等100万円(100万分の1)が当たる確率に近いので、そう考えると楽曲が売れるのはかなり奇跡的な確率ということになります。
半年前は約60万点の登録数だったので、楽曲が1ヶ月に1万点以上増えていく計算ですね。正直、私はAudioStock出品にかなり出遅れてしまったと感じており、かなり不利なポジションにいると思っていたのですが、驚いたことに半年の間に何曲かお買い上げいただくことができました。
ちなみに、そもそもAuidoStockを知らない、または基本的な楽曲の登録方法を知りたいという方は以下の記事をご覧いただけると幸いです。
自分の楽曲が売れると嬉しいよね!!
登録月曲の販売成績
Audiostockに9月に楽曲を登録してから約半年が経過しました。登録楽曲は4曲で、歌モノが2曲とBGMが2曲です。以下の画面を見ていただくと、それぞれの楽曲の再生数・お気に入り登録数・販売数が確認できます。一番売れている楽曲は爽やかな歌モノのイベント用BGMです。
売上は再生数に比例する
最も売れている楽曲
元々イベント用に作った楽曲だったので、用途がはっきりしている楽曲ですが、だいたい150回の再生につき1回購入いただいています。サウンドはあまり追い込んでおらず、音楽性で勝負している感じの荒削りな仕上がりです。ちなみに、100回再生につき1回売れると優秀で、200回に1回売れるのが一般平均値と紹介している記事もありましたので参考にしてください。
報酬額(6ヶ月経過後)
報酬は7,877円と生活していくには程遠い金額ですが、正直期待しておらず、こんなに売れるといなかったので、嬉しいです。純粋な販売報酬は約4,800円で残りは定額制プランの報酬です。
どのような楽曲が売れるか
AudioStockの主要購入楽曲の8割はインストゥルメンタルやBGMだそうです。またAudioStock先駆者のこおろぎさんによって売れ筋楽曲の傾向がnoteに有料公開されていますが、こおろぎさんによると、かなり短いジングルが売れているようです。また、Youtubeなどの動画制作需要の拡大に伴い、ジングルの使用機会は圧倒的に増えていると思います。しかし、ジングルのような短い楽曲は、制作労力・コストが低いので、色々なクリエイターがこぞって量産して競争率が高いことと、かなり洗練した曲やサウンドでないと利用者に使ってもらえない可能性が高く、ジングルの性格上、自身のブランドを形成するサウンドロゴ的な側面があることから、他の利用者との重複は避けられる傾向にあるので、戦略的な独自性が必要だと思います。
そうした意味では、BGMよりもハードルが高いのではないかというのが私の考えです。
AudioStockで売れ線の楽曲を紹介している記事がたくさんありますが、これだけたくさんの楽曲が登録されていると、自分だけの独創性・音楽性を磨いていくことが重要だと思います。そういった意味では、慣れない売れている楽曲の傾向やジャンルを追いかけるというよりも自分の得意な楽曲で勝負した方が、精神的にも良いですし結果的に売上につながるのだと思います。
インストゥルメンタルやBGMを中心に、自分の得意な演奏スタイル・ジャンルで勝負するのがオススメだと思いますよ!
コメント