音楽療法士

[おんがくりょうほうし] Music Therapist
別名: ミュージックセラピスト
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難易度 難しい
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収入の目安 中程度(月10〜30万円)

📝 概要

音楽療法士は、音楽を手段として心身の健康回復・維持・向上を支援する専門職です。高齢者介護施設、病院、障がい者施設、児童施設、精神科医療機関など、様々な場面で音楽を活用したセラピーを提供します。

音楽療法の対象は幅広く、認知症高齢者のケア、発達障がい児の支援、精神疾患のリハビリテーション、緩和ケア、ストレスマネジメントなど、様々な領域で活用されています。音楽を聴く、歌う、楽器を演奏する、体を動かすなどの活動を通じて、対象者の状態改善を図ります。

日本では「日本音楽療法学会認定音楽療法士」が代表的な資格ですが、国家資格ではありません。そのため、看護師、介護福祉士、作業療法士などの国家資格と併せて持つ人も多いです。

働き方は、医療機関や福祉施設への常勤・非常勤雇用、フリーランスとして複数施設を巡回する形態などがあります。高齢化社会の進展に伴い、特に高齢者施設での需要が増加しています。収入は、常勤の場合で月給20万円〜35万円程度が相場です。

🎤 この仕事で活躍する著名人

🎯 必要なスキル

音楽療法士に求められる最も重要なスキルは、音楽スキルとセラピーの知識・技術の両方です。ピアノやギターなどの楽器演奏、歌唱、即興演奏など、様々な音楽活動をリードできる演奏力が必要です。

対象者の状態を観察・評価し、適切な音楽活動を計画・実施する専門的なスキルが求められます。心理学、医学、福祉の基礎知識を持ち、エビデンスに基づいたセラピーを提供できることが重要です。

コミュニケーション能力と共感力も欠かせません。言語でのコミュニケーションが難しい対象者とも、音楽を通じて関係を築き、その人の気持ちに寄り添う姿勢が求められます。

柔軟性と臨機応変な対応力も重要です。セッション中に対象者の状態が変化した場合、即座にプログラムを調整したり、即興で対応したりする能力が必要です。

チームで働く協調性も大切です。医師、看護師、介護士、作業療法士など、他職種と連携してケアを提供する場面が多いです。

📜 あると良い資格・経験

音楽療法士として活動するために最も一般的な資格は、日本音楽療法学会認定音楽療法士です。この資格を取得するには、学会が認定する大学や専門学校での学習、または学会主催の資格試験への合格が必要です。

全国音楽療法士養成協議会認定の「音楽療法士(専修・1種・2種)」も、専門学校や大学で取得できる資格です。

海外の資格としては、アメリカのMT-BC(Music Therapist - Board Certified)が国際的に認知されています。

音楽大学や専門学校での音楽学習に加え、心理学、医学、福祉の知識も求められます。ピアノやギターの演奏技術は必須です。

介護福祉士、社会福祉士、看護師などの国家資格を併せ持つと、就職やキャリアアップに有利です。

🚀 始め方

音楽療法士になるための第一歩は、音楽療法を学べる大学や専門学校への進学です。日本音楽療法学会が認定する教育機関で所定のカリキュラムを修了することで、認定試験の受験資格が得られます。

既に音楽の専門教育を受けている人や、社会人からの転職の場合は、学会主催の講習会を受講し、必要な単位を取得して資格試験を目指す方法もあります。

在学中から、実習やボランティアを通じて現場経験を積むことが重要です。高齢者施設、障がい者施設、病院などでの実習は、実践的なスキルを身につける貴重な機会です。

資格取得後は、医療機関や福祉施設への就職を目指します。求人は決して多くないため、実習先やボランティア先との関係を大切にし、就職につなげることも一つの方法です。

フリーランスとして独立する場合は、複数の施設と契約を結び、巡回してセッションを行う形態が一般的です。自分で営業活動を行い、仕事を獲得する必要があります。

💴 主な収益化方法

音楽療法士の収入源は以下の通りです。

【施設での常勤雇用】病院や福祉施設に正社員として雇用。月給20万円〜35万円程度。賞与や福利厚生は施設による。

【非常勤・パート】時給1,500円〜3,000円程度で、週に数回勤務する形態。

【フリーランス(施設訪問)】複数の施設と契約し、セッションごとに報酬を得る。1セッション(60〜90分)あたり5,000円〜15,000円程度。

【個人セッション】個人宅や自分のスタジオで、個別の音楽療法セッションを提供。1セッション5,000円〜10,000円程度。

【講師・研修】音楽療法の講座や、施設スタッフへの研修を担当。

【執筆・講演】書籍の執筆、講演会への出演など。

📊 みんなの実感