📝 概要

1986年結成。加藤ひさしのブリティッシュロック愛に満ちたソングライティングとコタニキンヤのギターで、モッズ・ブリットポップを日本で体現し続けるベテランバンド。

お気に入りの曲

No.1

世界を止めて

1990年リリースのTHE COLLECTORSの代名詞的アンセム。コタニキンヤのカッティングギターはThe KinksやThe Whoを彷彿とさせる60年代モッズロックの奏法を現代のギターサウンドで再現しており、弦のアタック感をなまらせずにビンテージ感のある中域(800Hz〜2kHz)を際立たせるEQが特徴的。加藤ひさしのメロディーは短いフレーズを繰り返しながらサビで一気に開放するタイプで、DTMでのパワーポップ系楽曲制作におけるギターカッティングのベロシティ設計とサビへのコード解放の構成手法の参考になる。

No.2

太陽はひとりぼっち

ポップでありながら哀愁を帯びたコード進行が印象的なミッドテンポロック。イントロのクリーンギターアルペジオはリバーブを深めにかけ空間を広く取り、Aメロでドラムが入ると一気に音圧を上げる構成。コーラスでの「ひとりぼっち」というフレーズに向けてメロディーが降下していく旋律設計はリスナーの情緒的反応を計算している。DTMでのポップロック制作において、イントロの空間感→バース→コーラスの音圧段階的構築と、コード解決感(Ⅳ→Ⅰ進行)によるカタルシス設計を学べる一曲。

No.3

Tough

アップテンポの8ビートを基調にしたパンク寄りのギターロック。コタニキンヤの単音リフはハイゲインでもミッドが締まっており、バンドサウンド全体の中でリフの輪郭が埋もれない帯域処理が秀逸。ベースはルートを固定しながらも8分で刻むことで、ドラムキックとの一体感を生みローエンドに量感を持たせている。DTMでのパンクロック系バンド制作においてギターとベースのミッドボトム帯域(200〜500Hz)の棲み分けと、アップテンポドラムの打ち込みリアリティ設計の参考になる。

No.4

いいことあるさ

80年代のUKニューウェーブと日本のシティポップを融合させた代表作。ファンファーレとしてのシンセサイザーが印象的で、ライブでも必ず演奏される定番曲。アルバム『Collector Number.5+2』の目玉トラックとして高い評価を受けている。ポップミュージックの理想的な形態を示す楽曲で、世代を超えて多くのリスナーに愛される傑作である。

No.5

誰にも負けない愛の歌

夏の情景を描いたミッドテンポのポップロック。アコースティックとエレクトリックギターを組み合わせたアルペジオが楽曲の骨格を作り、加藤ひさしのボーカルは英国風のファルセット混じりの発声で浮遊感を出している。イントロと間奏にコード進行(ⅡーⅤーⅠ)を軸としたジャジーなテンションコードが入り、J-POPのギターロックとしては珍しい色付けがされている。DTMでのポップロック制作においてコード外テンション(M7・add9)のヴォイシングとアコギ+エレキの重ね方、ファルセット系ボーカルのEQ処理(2〜4kHz抑制でなめらかに)を研究できる。

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