【Wavesプラグイン】「H-Delay」の概要と使用場面、使い方を解説

はじめまして。DTM音楽研究家のイボGです。

今回のテーマ

今回は、老舗プラグインメーカーWavesの「H-Delay」を紹介していきます。

イボG

ディレイでとりあえず悩んだら、この製品を使っています

Hシリーズは、デジタルとアナログの「ハイブリッド(Hybrid)」をコンセプトに磨き上げられたWavesの製品群で、他にもコンプレッサー、リバーブ、イコライザーといった製品がリリースされています。

このプラグインがどんな特徴を持っているのか、ざっくりと把握してもらえたら幸いです。

製品の概要

  • 2010年にリリースされた、Waves「Hシリーズ」の1つ
  • アナログとディジタルの良さを融合し、ヴィンテージサウンドを付加することも可能
  • フィルタ処理、フランジャーやフェイザーといった伝統的なPCM42スタイルのエフェクトもカヴァー
  • スラップバックエコー、ピンポンディレイ、モジュレーションのかかったテンポ同期も可能
  • ティレイの馴染みを良くするLo-Fiモードを実装
イボG

使用するディレイに困ったらとりあえず使用しています。
これ一つで幅広いサウンドに対応できるのがありがたいです。


目次

H-Delayの概要・基本的な使い方

それではH-Delayの基本的な使い方を学んでいきます。

IBO STUDIO/イボGさんによる今日もだらっとDTM#001「Waves H-Delay」

H-Delayの使い方を把握する

WavesのHシリーズは、ヴィンテージとモダンウェアの「ハイブリッド」をテーマとしています

ヴィンテージ機材を使用したかのようなアナログ回路による温かみのあるサウンドが特徴となっており、フィルター処理、モジュレーションサウンド、ピンポンディレイまで、Wavesの直感的で手軽な操作性は損なず、簡単に高品質な音を得ることができます。

各パラメーター

ディレイやリバーブなどの空間系エフェクトは通常バス・トラックに挿入し、ドライ/ウェット比を100:0にすることで、エフェクト音だけ出力する状態にします。

その後、各トラックからセンドで微量の信号を送ることで原音にディレイ音やリバーブを挿入しますが、好みのトラックに直接挿入し、ドライ/ウェット比を適量にして使うこともできます。

では早速各パラメーターの動きを紹介いたします。

パラメーターを表示します
スクロールできます
パラメータ内容
モード切替ボタン範囲:BPM, HOST, Ms
(補足)
 BPM=自分でBPM(テンポ)を指定するモード
 HOST=DAWのテンポを自動で取得し、1/8音符、1/16音符といった単位でディレイタイムを設定するモード
 MS=任意のディレイタイムをミリ秒(ms)単位で指定するモード 意図的な使い方がある時に使用
DELAYノブ範囲:
Filter Type Selector選択バンドによってEQタイプを切り替えできる。
バンド1 ローシェルフ・ハイシェルフ・ハイパア
バンド2・3 ローシェルフ・ベル・ハイシェルフ
バンド4 ローシェルフ・ハイシェルフ・ローパス
初期設定:ベル
Band Gain Controlゲイン量を±18dBの範囲で調整する
初期設定:0dB
Band Frequency Control調整対象となる周波数を選択する
EQセクション

H-Delayの使いどころ

H-Delayは、ディレイエフェクトを柔軟に調整することができるため、音楽制作において非常に役立つプラグインの一つです。特に、空間感や反響を追加することができるため、音響効果を探求するプロデューサーやミキシングエンジニアにとって重要なツールとなっています。

  • ボーカルトラックに適用して、空間感や深みを追加することができます。
  • ドラムやパーカッショントラックに適用して、反響を追加することができます。
  • リズムギタートラックに適用して、ストラミングの攻撃的な部分を際立たせることができます。
  • リードギタートラックに適用して、リフの再生をより空間的にすることができます。
  • ベーストラックに適用して、深みや空間感を追加することができます。ただし、特殊な用途です。
  • シンセサイザートラックに適用して、エフェクトを追加して新しいサウンドを作り出すことができます。

参考動画など

Youtubeに公式動画がありますので、掲載しておきます。

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