Last Nite
2001年デビューアルバム『Is This It』収録で、ガレージロックリバイバルの代名詞的存在となったシングル。プロデューサーGordon Raphaelはロウバジェットの8トラックレコーダーを使い、ギターをアンプではなくラインレベルでテープに直接録音する手法を採用(DI録音にテープサチュレーションをかけたような音)。これにより過剰な歪みを排した「やや暗め・こもり気味のガレージ感」が生まれ、マーシャルアンプを使った際のような周波数の暴れがない代わりに帯域が整った独特のギタートーンになっている。Julianのボーカルには狭帯域のバンドパスフィルター(電話機のような300〜3000Hz帯域に制限)が薄くかかっており、密室的な近さと若干の「つぶれ感」を演出。DTMでのインディーロック・ガレージロック制作においてライン録音+テープサチュレーション設計とボーカルのバンドパスフィルター活用の参考になる。
