Waves eMo F2の設計思想|18dB/octフィルターを解剖

この記事では、Waves eMo F2 が「ハイパスとローパスだけ」という構成に何を託しているのかを、公式ユーザーガイド(全8ページ)と公式製品ページの記載だけで分解します。📖スロープが 18dB/oct で書かれていること、📖HP と 📖LP で初期値の置き方が揃っていないこと、そして LINK スイッチが左右のオフセットを保持する仕様までを扱います。

先に出自を押さえておきます。日本の公式ページは eMo F2 について「eMotion LV1ライブ・📖ミキサーの📖チャンネルストリップに標準装備されているだけでなく、他の対応ホスト環境でも使用することができます」と書いています。英語の製品ページはさらに踏み込んでいて、低域の溜まりを防ぐ、ヒスを減らす、📖リバーブに低域を送り込まない、音響上の問題を直す、📖アンプシミュレーターの耳障りさを抑える、📖マイクのポップを最小化する——といった用途を並べたうえで、「それなのに、なぜ必要なものを見つけるために複数のパラメトリック 📖EQ の段を掘り返さなければならないのか」と問いを立てています。この製品は EQ の機能を削ったものではなく、EQ を開かずに済ませるための道具として提案されています。

以下の範囲と初期値はすべて公式ユーザーガイド(英語版・全8ページ)の記載で、編集部の実測値ではありません。本稿を書くにあたり、同梱マニュアルと Waves 公式 CDN 上の現行ユーザーガイドを両方取得して突き合わせたところ、ファイルサイズもハッシュも一致し、バイト単位で同一のファイルでした。この製品については「同梱版が古い」問題は起きていません。コンポーネントは eMo F2 Mono と eMo F2 Stereo の2つです。

カホ

📖フィルターしか入っていない製品を、EQ の下位互換だと思って開くと損をします。ここで削られているのは機能ではなく、目的地に着くまでの手数です。

目次

この記事でわかること

  • ガイドと公式製品ページがそろって 18dB/oct と明記していること、そして同じ eMo シリーズの Q4 が 12dB/oct 固定であること
  • HP と 📖LP で初期値の置き方が違う(片方は範囲の端、もう片方は端ではない)という非対称
  • LINK が「左右のオフセットを保持する」仕様であることと、eMo Q4 のリンクとは別物であること
  • 📖マーカーがスイッチと📖周波数を1つに束ねている構造と、同名コントロールを持つ eMo Q4 との実装差

eMo F2とは|何を解決する製品か

ガイドの製品概要は短く、こう書かれています。「Waves eMo F2 はシンプルで効果的な 18dB/oct のハイパス/📖ローパスフィルターである。2つの独立したモノラルフィルターとしても、正確に連動したステレオフィルターとしても構成できる」。続けて「さらなる柔軟性のため、eMo F2 Stereo では左右のフィルターを独立させることもリンクさせることもできる」。

そして同じ段落に、この製品の操作系を説明する一文があります。「eMo F2 は EQ カーブを視覚的に表示し、そのカーブ自体を『ドラッグ』して調整できるため、従来型のコントロールに頼る必要がない。ただし、望む設定が分かっているなら、数値を直接入力しても同じ結果が得られる」。これは同シリーズの eMo Q4 のガイドに載っている説明とほぼ同じ文章で、シリーズ全体で共有されている操作の考え方です。

ただし、この点については公式の英語製品ページのほうが記述が広く、「コントロールを回す、グラフィックディスプレイのカーブをドラッグする、または値を入力する」と3通りを並列に挙げています。ガイドがカーブのドラッグを先に置き、製品ページがつまみを先に置いている。どちらか一方だけを読んで「つまみは使わない製品だ」と決めつけないほうがいい箇所です。実際、インターフェース図には HP・LP それぞれに FREQ の数値表示とつまみが描かれています。

ガイドは eMo 一族に共通する性質として「タッチ対応であること、ゼロレイテンシーであること、音質を損なわずに CPU 負荷が非常に軽いこと」を挙げています。これも eMo Q4 のガイドと同じ文です。日本の公式ページはこれに「ノイズや不自然さのない、スムーズなフィルター」という表現を加えています。機能リストとしてガイドが挙げているのは、使いやすい 18dB/oct のハイパス/ローパスフィルター、ステレオコンポーネントでの L/R 独立/リンク、ゼロレイテンシー、軽い CPU 負荷、タッチ対応。eMo Q4 の機能リストと並べると、先頭の1項目が製品固有で、あとは同じ並びになっています。

設計思想:なぜこの効き方をするのか

18dB/oct は「シリーズの中での役割分担」として置かれている

スロープから始めます。ガイドは製品概要でも機能リストでも 18dB/oct と書き、英語の製品ページも「2バンドのハイパス/ローパスフィルター、各フィルターに 18dB/oct のロールオフ」と書いています。「各フィルターに」と明記されている点は読み落とさないほうがいい箇所で、HP と LP を両方オンにしたときに傾きが足し合わされるという意味ではありません。日本の公式ページの表記も「2バンドの18dB/octのハイパス/ローパス・フィルター」です。

この数字が効いてくるのは、同じ eMo シリーズの中に別のパスフィルターがあるからです。🎛️eMo Q4 Equalizer は4バンドの EQ で、フィルター1と4だけがローパス/ハイパスのタイプを選べます。そして Q4 の公式ガイドは、そのときの Q について「ローパスおよびハイパスのフィルタータイプは、📖オクターブあたり 12dB という固定の Q 値を持つ」と注記しています。

つまり同じ会社が、同じシリーズの中に 12dB/oct と 18dB/oct のパスフィルターを両方置いていることになります。ガイドはこの使い分けの理由を書いていませんが、数字そのものが役割の違いを示しています。EQ のついでに緩く切るなら Q4、切ること自体が目的なら F2。上下関係ではなく、傾きの違う別の道具です。

なお、本稿が参照した版のコントロール一覧に、スロープを切り替えるコントロールは出てきません。18dB/oct はこの製品では選択肢ではなく、製品の定義そのものとして扱われています。

初期値は「効かない側」に寄せてある——ただし左右対称ではない

初期値の置き方に、この製品がどこで使われる想定なのかがよく出ています。HP フィルタースイッチも LP フィルタースイッチも、選択肢は On / Off で初期値は Off。開いた時点では、どちらのフィルターも信号に効いていません。ライブ卓のチャンネルに常駐する部品として、これは当然の置き方です。

問題は周波数のほうです。HP FREQ の範囲は 16〜21357Hz、初期値は 16Hz。これは範囲の下端そのもので、スイッチを On にしても周波数を動かすまでは変化が起きにくい位置に置かれています。

ところが LP FREQ は、範囲は同じ 16〜21357Hz でありながら、初期値が 16000Hz。範囲の上端(21357Hz)ではありません。つまり LP はスイッチを On にした時点で、高域側にはっきり効き始めます。ガイドはこの非対称の理由を書いていませんが、事実として HP と LP は同じ扱いを受けていません。

実務上の含意は単純です。「とりあえずオンにして様子を見る」という触り方をしたとき、HP はほとんど何も起こらず、LP は音が変わる。同じ形のスイッチが2つ並んでいて、押した結果が違うということです。片方だけ「効かない」と誤解しやすいのは、この初期値の置き方が原因です。

カホ

HP は範囲の下端ぴったり 16Hz、LP は上端ではなく 16000Hz。同じ製品の、同じ形のスイッチで、初期値の置き方が揃っていません。

マーカーは独立した値を持たない——eMo Q4 との実装差

グラフ上の丸い📖マーカーについて、ガイドは「HP フィルタースイッチと周波数コントロールを、1つのクリック&ドラッグ・マーカーに統合したもの」と説明しています。オン/オフの切り替えと周波数の設定という別々の操作が、グラフ上の1つの的にまとまっている。押し間違いの母数が減る構造です。

そのうえで、マーカーの Range と Default の欄には値が入っていません。書かれているのは「HP スイッチおよび周波数と同じ」という一文だけです。つまりマーカーはスイッチと周波数の別の表現形であって、独立した設定値を持たないということになります。

ここは同じシリーズの eMo Q4 と実装が違います。Q4 の Filter Marker には「Options: On, Off / Default: On」と、マーカー自身の状態が定義されています。名前も説明文もよく似たコントロールですが、片方は独立した値を持ち、もう片方は持たない。シリーズで揃っているつもりで読むと、ここでずれます。

LINK は「左右のオフセットを保持する」

ステレオコンポーネントの L+R LINK スイッチについて、ガイドはこう書いています。「左右のフィルターチャンネルを連動して操作できるようにする。LINK がオンのとき、左右の周波数の値が互いに異なっていれば、その周波数のオフセットは保持される。LINK がオフのとき、左右のフィルターチャンネルは互いに独立して動作する」。選択肢は On / Off、初期値は On です。

「オフセットを保持する」という一文が、このスイッチの性格を決めています。左右を同じ値に強制的に揃えるのではなく、差を持ったまま両方を動かせる。左右で違う量だけ切っておいて、その関係を保ったまま全体を上下させる、という操作が1つのスイッチで成立します。左右のマイクの被りが違う素材や、片側だけ低域が回っている環境で意味を持つ挙動です。

同じ「リンク」でも eMo Q4 とは設計が別です。Q4 の L/R Link Switch は L・L+R・R の並びで4つの状態を持ち、「連動するかどうか」と「グラフにどちらのチャンネルのマーカーを出すか」を同じボタン列に重ねています。F2 の LINK はオン/オフの2状態だけで、表示チャンネルの選択は担っていません。左右のレスポンスを同時に見せる点は両者とも同じで(Q4 の英語公式ページも「左右のチャンネルのレスポンスを同時に見る」と書いています)、Q4 のボタン列が切り替えているのはグラフに出すマーカーがどちらのチャンネルのものかです。F2 のほうはカーブを左=オレンジ/右=緑で描き分ける構成で、マーカーの表示チャンネルを選ぶ仕組みは持ちません。ガイドはこの設計差の理由を書いていないので、事実の対比としてだけ挙げておきます。

モノラル/デュアルモノ/リンクステレオ

ガイドは「eMo F2 includes two components」と明記しており、eMo F2 Mono と eMo F2 Stereo の2つです。この2つの関係も、ガイドは1文で片付けています。「eMo F2 Mono は Link オプションを持たない単一チャンネルのコントロールを備えるが、それ以外は eMo F2 Stereo と同一である」。範囲も初期値も同じで、違うのは LINK の有無とチャンネル数だけということです。

一方、英語の製品ページは動作を「📖モノラル、デュアルモノ、またはリンクされた📖ステレオ動作」と3通りで書いています。ガイド側のコンポーネントは2つなので、3つ目のデュアルモノはステレオコンポーネントで LINK をオフにした状態を指していると読めます。ただし公式がこの対応を明示しているわけではないので、断定はしません。

インターフェース図の番号は、モノラルが1〜7、ステレオが1〜15。ステレオはモノラルと同じ7項目を左右に持ち、そこに LINK スイッチが加わった構成として番号が振られています。

全パラメーター

公式ユーザーガイド記載の範囲と初期値です。ステレオコンポーネントでは HP/LP の組が左(オレンジ)と右(緑)にそれぞれ用意され、モノラルコンポーネントでは LINK を除いた1組になります。

コントロール範囲・選択肢初期値役割
Filter Curve——HP と LP の状態をグラフで表示。ステレオは左=オレンジ/右=緑
HP Filter SwitchOn / OffOff📖ハイパスフィルターのオン・オフ
HP FREQ16 〜 21357 Hz16 Hzハイパスの周波数。初期値は範囲の下端
HP MarkerHP スイッチ・周波数と同じHP スイッチ・周波数と同じHP のスイッチと周波数を統合したクリック&ドラッグ・マーカー
LP Filter SwitchOn / OffOffローパスフィルターのオン・オフ
LP FREQ16 〜 21357 Hz16000 Hzローパスの周波数。初期値は範囲の上端ではない
LP MarkerLP スイッチ・周波数と同じLP スイッチ・周波数と同じLP のスイッチと周波数を統合したクリック&ドラッグ・マーカー
L+R LINK Switch(ステレオのみ)On / OffOn左右の連動。オン時は左右の周波数オフセットを保持
WaveSystem Toolbar——📖プリセット保存・読み込み、比較、undo/redo、リサイズ

スロープは 18dB/oct で、本稿が参照した版のコントロール一覧に切り替え手段は出てきません。同様に、📖ゲインやブーストを操作するコントロールも一覧に出てきません。この製品で指定できるのは「どこから落とすか」と「落とすかどうか」だけです。

細かい点ですが、ガイドのインターフェース図に描かれているグラフは、縦軸が ±18dB で目盛られています(図からの読み取り)。ゲインのコントロールが一覧に出てこない製品でありながら、表示の📖スケールは eMo Q4 のグラフと同じ ±18dB です。シリーズで表示部品を共有していることの表れと読めますが、ガイドはこの点について何も書いていません。

カホ

LP をオンにしただけで音が変わったのを「壊れている」と読む人がいます。初期値が 16000Hz なので、それは仕様どおりの挙動です。

用途別・設定の始点

ガイドは用途別の推奨周波数を示していません。以下は、公式の英語製品ページが挙げている用途と、ガイドに書かれた初期値・範囲を突き合わせて、どのコントロールから触るかを整理したものです。Waves の推奨設定ではありませんし、公式が示していないので周波数の数値も出しません。数値の当てはめではなく、触る順番の話として読んでください。

やりたいこと最初に触るところ根拠
低域の溜まりを防ぐHP スイッチを On にしてから HP FREQ を上げる公式製品ページが挙げる用途の筆頭。HP の初期値は範囲の下端 16Hz なので、オンにしただけでは動かない
ヒスノイズを減らすLP スイッチを On にする同ページが挙げる用途。LP の初期値は 16000Hz なので、オンにした時点から高域側に効く
リバーブに低域を送り込まないリバーブへ送る経路に挿して HP 側同ページが「keep low frequencies out of reverb」として挙げている用途
アンプシミュレーターの耳障りさを抑えるLP 側同ページが挙げる用途。どちらのフィルターを使うかはページに明記が無く、この対応付けは本稿の整理
マイクのポップを目立たなくするHP 側同上。用途は公式の記載、フィルターの割り当ては本稿の整理
左右で違う量だけ切りたいステレオコンポーネントで LINK を OffLINK の初期値は On。オフにすると左右が独立して動く
左右の差を保ったまま両方動かしたいLINK を On のまま周波数を動かすLINK オン時は左右の周波数オフセットが保持される、とガイドが明記
2本の独立したモノラルとして使いたいステレオコンポーネントで LINK を Off(素材が別々のモノラル2本なら Mono コンポーネントを1本ずつ)LINK を Off にすると左右のフィルターチャンネルが独立して動く、とガイドが明記。Mono コンポーネントについては「Link オプションを持たない単一チャンネルのコントロールを備えるが、それ以外は Stereo と同一」とある

ひとつ仕様上の注意があります。HP FREQ と LP FREQ は範囲がどちらも 16〜21357Hz で共通です。つまり、HP の周波数を LP の周波数より高い位置に置く設定が作れます。ガイドはこの状態について何も書いていませんが、範囲が共通である以上、操作としては成立してしまうという点は頭に入れておく価値があります。マーカーをドラッグして追い込むときほど、この事故は起こりやすくなります。

似た製品との使い分け

まず同じ eMo シリーズの中で。eMo Q4 Equalizer が最も近い比較対象です。Q4 は4バンドの EQ で、フィルター1と4だけがローパス/ハイパスのタイプを選べ、そのときのスロープは 12dB/oct 固定。対して F2 は 18dB/oct です。周波数の範囲はどちらも 16〜21357Hz で共通なので、違いは傾きと、EQ の中にあるか単体で立っているかの2点に絞られます。緩く整えるなら Q4、切ることが目的なら F2、という住み分けが仕様の数字として出ています。

参考までに、同シリーズの 🎛️eMo D5 Dynamics に載っている📖ゲートと📖コンプレッサーのキーフィルター(HPF・LPF)は 16〜18000Hz と、上端が別に切られています。同じ「フィルター」でも、音を通すためのものと検出のためのものでは目盛りが違うということです。周波数を扱うコントロールが eMo シリーズでどう設計されているかを見るとき、この3つ(F2 と Q4 の 16〜21357Hz、D5 のキーフィルターの 16〜18000Hz)を並べると輪郭がはっきりします。

当サイトで個別に解説している Waves の EQ には Q10 Equalizer、Renaissance EQ、V-EQ3・V-EQ4 があります。帯域を作り込む作業はそちらの守備範囲で、eMo F2 は「切る」以外のことをしません。逆に言えば、EQ を開いてハイパスの段を探す手間が省ける場面では、こちらのほうが先に着きます。

もうひとつの軸は出自です。公式ページは eMo F2 を eMotion LV1 のチャンネルストリップに標準装備されるものと同じだと書いています。LV1 を触っているエンジニアにとっては、卓と 📖DAW で同じ道具を使えるという意味を持ちます。同じ理由で、機能表の長さで他社の EQ と比べても、この製品の価値は出てきません。比べるべきは、目的の処理に到達するまでの手数です。

よくある質問

スロープを 12dB/oct や 24dB/oct に変えられますか

本稿が参照した版のコントロール一覧に、スロープを変えるコントロールは出てきません。ガイドは製品概要と機能リストの両方で 18dB/oct と書き、公式の英語製品ページも「各フィルターに 18dB/oct のロールオフ」と明記しています。より緩い傾きが必要な場合、同じ eMo シリーズでは eMo Q4 のパスフィルター(12dB/oct 固定)が該当します。

ゲインでブーストできますか

コントロール一覧に、ゲインやブーストを操作する項目は出てきません。本稿が参照した版に載っているのは、フィルターカーブ(ステレオは左=オレンジ/右=緑。カーブ自体をドラッグして調整できます)、HP と LP のスイッチ、それぞれの FREQ、それぞれのマーカー、ステレオコンポーネントの LINK、そして WaveSystem Toolbar です。持ち上げる処理が必要なら EQ 側の製品を使うことになります。

モノラル版とステレオ版はどう違いますか

ガイドの説明は1文です。「eMo F2 Mono は Link オプションを持たない単一チャンネルのコントロールを備えるが、それ以外は eMo F2 Stereo と同一である」。範囲も初期値も同じで、違いは LINK の有無とチャンネル数だけということになります。ステレオコンポーネントでは、左のカーブがオレンジ、右のカーブが緑で描き分けられ、マーカーにも L / R が書かれます。

価格はどのくらいですか

日本の公式ページに表示されている定価は 6,820円です(2026年9月3日確認)。現在の価格は必ず公式ページで確認してください。同ページには複数のバンドルに含まれる旨の記載がありますが、バンドルの構成は改編されるため、収録状況は購入前に公式で確認してください。

まとめ

  • eMo F2 は HP と LP だけの製品で、スロープは各フィルター 18dB/oct。本稿が参照した版に切り替え手段は出てこない。同シリーズの eMo Q4 のパスフィルターは 12dB/oct 固定で、傾きで役割が分かれている。
  • スイッチはどちらも初期値 Off。ただし周波数は HP が範囲の下端 16Hz、LP は上端ではない 16000Hz。同じ形のスイッチでも、押した結果が違う。
  • LINK はオン/オフの2状態で初期値 On。オンのとき左右の周波数オフセットが保持される。マーカーは独立した値を持たず、スイッチと周波数の別の表現形になっている。
カホ

触るところが少ない製品ほど、範囲と初期値を先に読んでおく価値があります。とくに HP と LP の初期値の非対称は、知っているかどうかで手が止まる時間が変わります。

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