📝 概要

ラスベガス出身のオルタナティブロックバンド。80年代シンセポップの影響を受けたキャッチーなロックで全世界で3,000万枚以上を売り上げた。

お気に入りの曲

No.1

Mr. Brightside

2004年『Hot Fuss』収録のデビュー曲にして20年以上英チャートに残り続ける不朽の名曲。プロデューサーFloodによるシンセのイントロは、Juno-106系のパッドをアタック最速・ディケイ中程度に設定した音色で、コーラス直前にゲートを閉じるリズムトリックがグルーヴ感を生む。ボーカルはセンター定位で、軽いスラップディレイ(約120ms)が空間感を与えつつ声の輪郭を保つ。ドラムは80年代的なゲートリバーブ(GX-3000風)処理が混在しており、ポストパンク復興サウンドの2000年代的再解釈がわかる。DTMでシンセとギターを同じ楽曲内で共存させる際の帯域棲み分け設計の参考になる。

No.2

Somebody Told Me

2004年『Hot Fuss』収録の疾走感あるポストパンクナンバー。シンセベースが低域(60〜100Hz)をカバーしながら始まるイントロにギターが重なり、バンドサウンド全体の低域管理をシンセが担う構成が特徴。ディストーションギターはローミッド(150〜300Hz)をカットし、シンセベースとの被りを回避している。Ronnie Vannucci Jr.のドラムはオーバーヘッドのキャプチャが広く、シンバル類の自然な広がりがステレオイメージの上部を占有する録音設計。DTMでシンセベースとドラムが主導する楽曲にギターを後から足す際の低域優先順位設計の参考になる。

No.3

Human

2008年『Day & Age』収録でStuart Priceプロデュースの代表的シンセポップナンバー。イントロのシンセアルペジオはオーバートーンの少ないピュアウェーブ系(Oberheim風のブライトパッド)で、コーラスはサイドチェインコンプによりドラムのキックに合わせて3〜5dBのダッキングが入る現代的なポンプ感が特徴。Brandon Flowersのボーカルはダブルトラッキング+僅かなピッチシフト(±10〜15セント)でコーラスパートを厚みづけ。リバーブはホールよりもプレートを使いドライな残響で奥行きを作っている。DTMでのシンセポップ制作においてサイドチェインダッキングの深さ設定とシンセボイシングの倍音量調整の参考になる。

No.4

When You Were Young

2006年『Sam's Town』収録の壮大なアリーナロックナンバー。プロデュースはFloodとAlan Moulder。ギターはU2のEdge的なディレイリフが主導し、コーラスで全バンドが入る「ビルドアップ→開放」の典型的アリーナロック構成を持つ。スネアにはホールリバーブが深くかかり(プリディレイ30〜40ms程度)、大空間での「爆発感」を演出。ギターのディレイタイムは8分音符付点(BPMに同期)で右から左へステレオに振り、動きのある空間表現を実現している。DTMでのアリーナロック制作においてディレイをBPM同期させたリズム的テクスチャーの作り方と、スネアリバーブのプリディレイ量設計の参考になる。

No.5

Spaceman

2008年『Day & Age』収録のStuart Priceプロデュースによる実験的エレクトロポップナンバー。イントロのシンセアルペジオはスタッカートなアタックと長いサステインを持つ音色で、8分音符のリズムパターンがDAWのステップシーケンサー的なアプローチで設計されている。ボーカルには全編を通じてオクターブダブラー(OCTAVERやPitch shifterで-1oct軽くブレンド)が使われており、Brandon Flowersの中域に低域の重みを加える処理が施されている。エレクトロニックドラムとライブドラムの混在により、打ち込みらしい正確さと生ドラムのダイナミクスが共存するDTM的なハイブリッドミックスの参考になる。

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