Waves Abbey Road Reel ADTは、1960年代のAbbey Road StudiosでArtificial Double Tracking(人工的な二重録音)と呼ばれた処理を、2台のテープマシンという元の仕掛けごとモデリングしたプラグインです。この記事では、なぜ15ミリ秒前後で「ダブリング」になり、0〜5ミリ秒で「フランジング」になるのか、そこにPhaseを足すと何が変わるのか、そしてLiveコンポーネントだけが信号を先行させられない理由を、公式ユーザーガイドの記載から整理します。
ADTはディレイの一種ですが、ディレイタイムというつまみを持っていません。中央にあるのはVarispeed、つまりテープマシンの回転速度を動かすコントロールです。速度を動かせば、時間もピッチも音色も同時に動く。この一点が、Reel ADTを一般的なダブラーから分けている設計の核心にあたります。
以下の範囲・選択肢はすべて、Waves / Abbey Road ADT ユーザーガイド(全13ページ)に記載された値です。編集部はこの製品を所有していないため、音の印象ではなく、公式資料から確認できる仕様と、その仕様が何を再現しているのかだけを扱います。なお同ガイドは各コントロールの初期値を記載していないため、本記事にも初期値の欄はありません。
カホADTを「ダブラーの一種」として覚えると、同じ箱からフランジングとフェイジングが出てくる理由が説明できない。順序が逆で、速度を動かす機械のほうが先にあった。
この記事でわかること
- 2台のテープマシンのヘッド間距離が、そのままADTの遅れとして設計に残っていること
- 15 ms前後でダブリング、0〜5 msでフランジング、そこにPhaseを足すとフェイジングになる理屈
- Varispeedの可動幅が「-/+20 ms〜-/+1 msで可変」という変わった作りになっている理由
- Liveコンポーネントだけが、ADT信号を原音より前に出せない仕様である理由
Abbey Road Reel ADTとは|何を解決する製品か
WavesとAbbey Road Studiosによる、ADT(Artificial Double Tracking)のプラグインです。公式ユーザーガイドは冒頭で、この効果がAbbey Road Studiosのサウンドの一部となり、1960年代に「非常に特別なクライアント」=The Beatlesの求めに応じて同スタジオで生み出されたものだと説明しています。ADTを再現したプラグインとしては本製品が最初である、というのがWavesの説明です。
解決するのは、ボーカルを二重に録り直す手間そのものです。ガイドによれば、「Tomorrow Never Knows」の作業中にJohn Lennonが、二重録音のために同じテイクをもう一度歌う退屈な作業に不満を述べた。それに応えてAbbey RoadのテクニカルエンジニアだったKen Townsendが考案したのがADTだ、と記されています。ここでガイドが強調しているのはTownsendの見立てです。EQやコンプレッションを変えただけでは自然な二重録音には聞こえず、むしろ位相の問題が起きる。必要なのは音色・時間・ピッチを同時に変える処理であり、テープの速度を前後に動かせばその3つが一度に得られる——という判断です。
コンポーネントは10種類あります。ADT Mono、ADT Mono-to-Stereo、ADT Stereo、ADT 2V Mono-to-Stereo、ADT 2V Stereoという5種と、それぞれに対応するADT Live版5種です。2Vは変調された信号をもう1系統追加し、2つの変調信号を個別にコントロールできる版で、より濃いダブリングを作るためのものだとされています。2Vにモノ出力の版が無いのは、2系統を別々に置く先が要るという構造上の帰結として読めます。
設計思想:なぜこの効き方をするのか
元の仕掛けは「出力が2つあるテープマシン」から始まっている
ユーザーガイドは、元のセットアップを2台のテープマシンとして具体的に説明しています。1台目のSource Tape Machineは真空管式で、ある特殊な作りを持っていました。当時の業務用テープマシンの多くはERASE・RECORD/SYNC・PLAYの3ヘッドと出力アンプ1つを備え、録音・オーバーダブ時はRECORD/SYNCヘッド、ミックス時はPLAYヘッドへと切り替えて使います。ところがAbbey Roadのマシンは出力アンプを2つ持ち、RECORD/SYNC用とPLAY用に分かれていた。つまり同じ信号を同時に2つ取り出せた、ということです。そして2つのヘッドには物理的な間隔があるので、2つの出力の間にはわずかな遅れが生じます。
2台目のADT Tape Machineも真空管式で、こちらにはVarispeed制御——VCO(電圧制御発振器)と強力なアンプの組み合わせ——が付いていました。1台目のRECORD/SYNCヘッドから出た信号をこの2台目に送り、2台目はINPUT/RECORDモードにしておく。すると信号はテープを経由してすぐ戻ってくるので、2台目のRECORD/SYNCヘッドとPLAYヘッドの間隔ぶんの遅れがさらに加わります。ガイドはこの2台ぶんのヘッド間距離による遅延が、2つの信号をほぼ同時になるところまで並べ直したと説明しています。Varispeedはその遅延量を微調整するためのもので、効果音側を原音より前に出すことさえできた、と。
ガイドは、他のスタジオがAbbey RoadのADTをうまく再現できなかった理由も、この「出力アンプが2つある」というAbbey Road特有の作りにあったのかもしれない、と書いています。プラグインのSRC(原音)とADT(変調側)という2系統の分かれ方は、この2出力をそのまま引き継いだ形です。
Varispeedは「手で動かし続ける」ことが前提のつまみ
当時の現場では、2台目のVarispeedをVCOのリモコンで常に手で動かし続けるのが通例だった、とガイドは述べています。回す方向と速さによって、2つの音源の間に細かい動き、あるいはあえて大きな動きを作る。効果が有機的に聞こえたのはこれが理由で、1本のボーカルテイクの中の特定の単語やフレーズだけを別扱いにすることもできた、と説明されています。さらに2台のマシンはそれぞれ固有のワウ・フラッターを持ち、モーターの速度もわずかに違ったため、その揺らぎが効果をいっそう豊かにしたとも。
プラグインのVarispeedがMIDIにアサインできると明記されているのは、この「動かし続ける」使い方を前提にしているからです。またVarispeedの可動幅は-/+20 msから-/+1 msの間で1 ms刻みに設定できるという、他ではあまり見ない作りになっています。ガイドはこれを「狙った動きに対して最良の分解能とコントロールを与えるため」と説明しています。±1 msまで絞れば、つまみの全可動域を狭い範囲の解像度に割り当てられる、という理屈でしょう。
Varispeed Modeの2択も、この操作を反映しています。Latchは回して手を離すとその値に留まる。Touchは手を離すと0に戻る。原音との関係を一時的に崩してすぐ戻したいのか、崩したままにしたいのかで選ぶ、という2択です。



ここが意外なところ。ダブリングもフランジングもフェイジングも、設定が違うだけで同じ機械。距離を詰めていくと、途中で名前が変わる。
15 msでダブリング、0〜5 msでフランジング、Phaseを足してフェイジング
ユーザーガイドは、古典的なADTのサウンドは2つの信号の間におよそ15ミリ秒の先行または遅延があるときに得られる、と書いています。クイックスタートの推奨値も、ADT信号を原音より前に出す場合が-10〜-15 ms、後に出す場合が10〜15 msです。
ここから2つの信号を近づけていくと、話が変わります。0〜5 msの範囲にVarispeedで連続的に動かしながら置くと、2つの信号の周波数が組み合わさって、スペクトル上に山と谷の列ができる。これがフランジングです。ガイドはこれをAbbey RoadでThe Beatlesが好んだ効果のひとつとして挙げつつ、フランジング自体はほぼ確実に別の場所で、別の方法と少し違う結果として生まれていた、と付け加えています。ただ当時のAbbey Roadのエンジニアの多くはそれ以前の実験を知らず、効果もその名前も自分たちが発明したものだと思っていた、とも。断定を避けたこの書きぶりは、そのまま引き写しておく価値があります。
フェイジングは、フランジングと同じセットアップのまま、2台目からの信号の位相を180度反転させたものです。2つの信号が遅延ゼロに達したとき、波形は同じ強さで極性が逆になるため、ほぼ完全に打ち消し合う。ガイドはこの違いをフランジング=周波数の加算、フェイジング=周波数の減算と整理し、後者はより「ダッキング」に近い効きになると説明しています。
プラグインのADT Phaseスイッチの説明が「2つの信号が非常に近いとき(0〜5 msの間)にフェイジング効果を作るために使う」となっているのは、この経緯そのものです。つまりPhaseは飾りのボタンではなく、ADTからフェイジングへ渡るための唯一のスイッチにあたります。
パンで結果が変わる、という前提が設計に組み込まれている
当時、2つの信号はコンソールに送られ、ステレオ内でどう振るかによって結果が変わりました。ガイドいわく、両方をセンター付近に置くと「特徴的ではあるが、まったく自然とは言えない」効果になる。ただしその不自然さこそが、この技法を魅力的にしていた要素の一部でもあった、と。一方、左右に振り分けると二重録音の効果は非常に説得力を持ち、4トラックテープを素材にステレオへミックスダウンする際の豊かなステレオイメージ作りによく使われた、とされています。
この前提があるため、プラグインには2つの仕掛けが入っています。ひとつはADT出力のノーマライズで、ADTとSRCをハードLとハードRに振り切ったときにゲインが一定に保たれるよう正規化されている、とSRC LevelとADT Levelの両方に注記されています。もうひとつがMonitorで、出力をモノラルでモニターして、処理によって生じた位相の量を把握するためのものです。左右に振って作った音がモノラルでどれだけ痩せるかを、その場で確認できるようにしてある、ということです。
Liveコンポーネントが「先行できない」のはレイテンシーの都合
ADT Liveは、ライブ演奏向けに特に低いレイテンシーを提供するために追加されたコンポーネントです。ここに、通常版との決定的な仕様差があります。ガイドの説明では、通常版のADTはADT信号を原音より前に出すためにレイテンシーを利用している。原音側を遅らせておけば、変調側が「先に鳴っている」状態が作れるからです。ライブでレイテンシーを最小化するとこの手が使えなくなるため、Live版ではADT信号を原音より後ろに置くことしかできません。
あわせて、プリセットを通常版とLive版で共有できるように、Live版は負のADT値を自動的に正の値へ読み替えると明記されています。通常版で作った「-12 ms」のプリセットをLive版で開くと、無音や無効ではなく「+12 ms」として鳴る、ということです。この点を除けば、Live版は通常版とまったく同じだとされています。
ディスプレイエリアが表示しているものにも、同じ発想が出ています。ガイドによれば、ここに出るのはVarispeedによる変調、LFOによる変調、そしてsmoothing——物理的なエンジンの加速をモデリングしたもの——です。つまみを瞬間的に動かしても、モーターが回転数を変えるのに要する時間ぶんは追随が遅れる。その遅れが効果の一部として実装され、画面にも出ている、ということです。
全パラメーター
ユーザーガイドはReel ADTのコントロールについて初期値を記載していないため、範囲・選択肢と役割のみを載せます。
| セクション | パラメーター | 範囲・選択肢 | 何が変わるか |
|---|---|---|---|
| General | ADT Position | ディスプレイエリアのADTテープヘッドをクリックして移動 | Varispeedの可動範囲を区切り、ADTを原音の前・前後・後ろのどこで鳴らすかを決める。Live版では後ろのみ |
| General | Input Source | Left / Right / L+R | ステレオのどちらをADT処理へ送るか。L+Rは2で割ってモノラルに合算し、体感ラウドネスを保つ |
| General | Monitor | Stereo / Mono | 出力をモノラルで確認し、処理で生じた位相の量を把握する |
| Varispeed | Varispeed | 可動幅は-/+20 ms〜-/+1 msの間で1 ms刻み | ADTの時間的な動き。実機のVCOに相当。MIDIアサイン可 |
| Varispeed | Varispeed Mode | Latch / Touch | Latchは離した値で留まる。Touchは離すと0へ戻る |
| LFO | LFO On/Off | On / Off | Varispeedのディレイタイムを自動変調する |
| LFO | LFO Range | -/+20 ms〜-/+1 msの間で1 ms刻み | LFOサイクルの上限・下限。3を選べばサイクルは-/+3 msに制限される |
| LFO | LFO Shape | sine / triangular / reverse sine / reverse triangular / random | LFOサイクルの形 |
| LFO | LFO Rate (Hz) | Hz指定 | LFO Rangeで選んだ範囲を回りきる速さ |
| LFO | LFO Rate (Bars) | ¼/½/1/1½/2/2½/3/3½/4/6/8/9/12/16(Sync時のみ) | 同じ速さを小節数で指定する |
| LFO | LFO Sync | On / Off | セッションのテンポ・拍子・分解能とRate (Bars)からレートを自動算出する |
| SRC | SRC Pan | 100L–100R | 原音のステレオ位置 |
| SRC | SRC Drive | 0–30 | テープサチュレーションの量 |
| SRC | SRC Mute | On / Off | 出力から原音を消す |
| SRC | SRC Phase | On / Off | 原音の位相を反転する |
| SRC | SRC Level | +12〜-Inf dB(連続・0.1 dB分解能) | 原音のレベル |
| ADT | ADT Pan | 100L–100R | ADT信号のステレオ位置 |
| ADT | ADT Drive | 0–30 | テープサチュレーションの量 |
| ADT | ADT Mute | On / Off | 出力からADT信号を消す |
| ADT | ADT Phase | On / Off | ADT信号の位相を反転する。0〜5 msでフェイジングを作るためのスイッチ |
| ADT | ADT Level | +12〜-Inf dB(連続・0.1 dB分解能) | ADT信号のレベル |
| ADT 2(2Vのみ) | ADT 2 Pan | 100L–100R | 2系統目のステレオ位置 |
| ADT 2(2Vのみ) | ADT 2 Drive | 0–30 | テープサチュレーションの量 |
| ADT 2(2Vのみ) | ADT 2 Mute | On / Off | ミュート |
| ADT 2(2Vのみ) | ADT2 Phase | On / Off | ADT 2信号の位相を反転する |
| ADT 2(2Vのみ) | ADT 2 Level | +12〜-Inf dB(連続・0.1 dB分解能) | レベル |
細かい点をひとつ。ユーザーガイドのADT 2セクションでは、MuteとLevelの説明文が「the ADT signal」のままになっており、ADT 2を指す表記に直されていません。コントロール名はADT 2 Mute/ADT 2 Levelなので、上表ではADT 2側として扱っています。
用途別・設定の始点
公式クイックスタート(Mono-to-Stereoコンポーネントを例にした手順)に書かれている範囲だけを表にします。
| 目的 | 触る場所 | 公式に書かれていること |
|---|---|---|
| まず静的なダブリングを作る | ディスプレイエリアのADTコントロール | 推奨は-10〜-15 ms(ADTが原音より前)または10〜15 ms(原音より後) |
| 合成音っぽさを避ける | LFO(形はrandom推奨) | 推奨レンジは3〜8 ms。不自然に聞こえないダブリングが得られるまで調整する |
| 語尾を強調したい/効果を好みに寄せたい | Varispeedを広いレンジ設定で | クイックスタートに明記された使い方 |
| 色を足したい | SRC Drive/ADT Drive | 「好みに応じてドライブを加える」。範囲は0〜30 |
| ダブリング効果を最大化したい | SRC LevelとADT Level | 両チャンネルの体感ラウドネスが同じになるよう全体レベルを合わせる |
| 効果の性格を変えたい | SRC PanとADT Pan | 重ねる/近づけるのと、中央寄り〜ハードL/Rに振るのとでは音が変わる |
| フランジングにしたい | 2信号を0〜5 msへ、Varispeedで連続的に動かす | 周波数が組み合わさり、スペクトルに山と谷の列ができる |
| フェイジングにしたい | 上に加えてPhaseを反転 | フランジングが加算、フェイジングは減算。よりダッキングに近い効き |
| モノ互換を確かめたい | Monitorをモノラルに | 処理で生じた位相の量を把握するためのコントロール |



ありがちな失敗は、左右に広げて満足して、モノラルで聴かないこと。Monitorスイッチはそのために付いている。
似た製品との使い分け
同じWavesで用途が近いのはDoublerです。Doublerのユーザーガイドによれば、こちらは入力信号を2声または4声に複製し、各声のGain・Pan・Delay・Tune(ピッチ)を個別に設定する構造で、1980年代にハードウェアのデジタル機で広まったピッチシフト式ダブリングの系譜にあたります。
重要なのは、Doublerのガイドが自分と他系統の違いを明示している点です。フェイザーやフランジャーの類では、変調が処理音のディレイと長さを変え、動き続けるコムフィルター効果を生む。対してDoublerは最初のデチューンで音を非相関にし、長さを保ったままピッチだけをずらすので、変調版を混ぜたというより二重録音そのものに近い、という説明です。
Reel ADTは前者の側にいます。速度を動かす以上、時間も長さも動く。だからこそフランジングとフェイジングが同じ箱から出てくるのであり、逆に言えば、コムフィルター的な色を一切付けずにピッチだけずらしたいならDoublerの構造のほうが素直です。「二重録音の代わり」を求めるならDoubler、「Abbey Roadで起きていたことの再現」を求めるならReel ADTという分け方が、両者のガイドの記述からは自然に出てきます。
なお、左右に振ったときのステレオ像そのものを扱いたい場面ではS1 Stereo Imager、センター成分と両サイドを分けて扱いたい場面ではCenterが別の道具になります。Reel ADTは幅を「作る」側であって、既にある幅を「測って直す」道具ではありません。
よくある質問
通常版とLive版のプリセットは共有できますか
できます。ただしLive版はADT信号を原音より前に出せないため、負のADT値は自動的に正の値へ読み替えられます。これはプリセット共有を可能にするための仕様だとユーザーガイドに明記されています。そのため「-12 ms」で作った音は、Live版では前後が入れ替わった状態で鳴ることになります。
2VはADTを2つ立ち上げるのと同じですか
ユーザーガイドの説明は「信号に2つ目のADT変調を加え、2つの変調信号をそれぞれ独立にコントロールできるようにして、より豊かなダブリング効果を生成する」というものです。2つの系統がひとつのプラグイン内にあるためPan・Drive・Phase・Levelを個別に持ち、原音との関係もまとめて扱えます。なお2VにMonoコンポーネントは用意されておらず、Mono-to-StereoとStereoの2種です。
ステレオトラックに挿すと、左右どちらが処理されますか
ADT StereoとADT 2V Stereoでは、Input Sourceで選びます。Leftで左、Rightで右、L+Rで両方をモノラルに合算して処理します。L+Rのときは体感ラウドネスを保つために合算結果を2で割るとユーザーガイドに明記されています。
LFOのShapeはどれを選べばいいですか
選択肢はsine・triangular・reverse sine・reverse triangular・randomの5つです。クイックスタートは「できればrandomの形で」試すことを勧め、レンジは3〜8 msを推奨しています。周期的な形は動きが読めてしまうため、実機で人が手で動かしていた不規則さに近いのはrandomだ、という発想として読めます。



距離とパンと位相。触る場所は3つしかない。あとはVarispeedをどう動かし続けるかで、この機械の性格はほぼ決まる。
まとめ
- ADTは「速度を動かすと時間・ピッチ・音色が同時に動く」という性質を利用した処理で、SRCとADTという2系統はAbbey Roadのテープマシンが出力アンプを2つ持っていたことに由来する。
- およそ15 msでダブリング、0〜5 msでフランジング、そこに位相反転を足すとフェイジング。設定が違うだけで、機械は同じ。
- Live版は低レイテンシー化と引き換えにADTを原音より前に出せず、負の値は正の値へ自動で読み替えられる。




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