音楽でFXとは?3つの意味の使い分けと、曲を引き締めるFX(効果音)の入れ方

音楽制作で「📖FX」という言葉が出てきたとき、指しているものが3つあります。話がかみ合わないと感じたら、たいていこの取り違えが原因です。この記事では意味を整理したうえで、実際に曲へFXを入れる方法まで扱います。

カノン

ねぇねぇ、「サビ前にFX入れて」って言われたんだけど、FXって📖エフェクトのことだよね? 📖リバーブ? でもサビ前に入れるって、どういうこと?

その場面での「FX」は、リバーブのような処理ではなく📖効果音のことです。同じ略語が、処理・素材・📖トラックの3つを指してしまうのが混乱の正体です。

この記事では、3つの意味の見分け方・効果音としてのFXの種類・入れどころ・📖DAW付属での作り方までをまとめます。

目次

FXの3つの意味

FXは「effects」を短く書いた表記です。effectsのeを発音の似たFに置き換えた略記で、音楽以外でも映像業界などで広く使われます。

1. 処理としてのFX(エフェクト)
リバーブ、📖ディレイ📖コンプなど音を加工するもの。「FXを挿す」「FXチェーン」のように使う。
2. 素材としてのFX(効果音)
📖ライザー📖インパクト、スイープなど、曲を演出するための音そのもの。「サビ前にFXを入れる」はこれ。
3. トラックとしてのFX(FXトラック)
📖ミキサー上で、複数のトラックから📖センドで音を送ってまとめて処理するためのトラック。「リバーブをFXトラックに立てる」はこれ。

見分け方は簡単です。「挿す」「かける」なら1番、「入れる」「置く」なら2番、「立てる」「送る」なら3番。動詞で判断できます。

効果音としてのFXの種類

ここからが実作業です。曲に入れるFX素材は、役割で分けると数種類しかありません。

種類どんな音かどこで使うか
ライザー(アップリフター)だんだん上がっていく音。緊張を高めるサビ前・展開の直前
📖ダウンリフター下がっていく音。力を抜くサビ終わり・場面転換
インパクト(📖ヒット一発の衝撃音サビ頭・決めの瞬間
スイープ📖フィルターが開閉する音つなぎ全般
📖リバース逆再生した音。吸い込まれる感じ入りの直前
📖アンビエンス環境音・ノイズ。空気を足す曲全体に薄く

この6つを押さえれば、たいていの場面に対応できます。特にライザーとインパクトの組み合わせは強力で、「サビ前で上がっていって、サビ頭で一発叩く」という形が定番です。

入れどころの原則

  1. 変わり目にだけ置きます。FXは移動を助ける道具なので、何も変わらない場所に置いても意味がありません。
  2. ライザーは着地点から逆算します。サビの頭で最高点に達するよう、そこから逆向きに配置します。1〜2小節前から始めるのが一般的です。
  3. インパクトは頭に重ねます。サビ1拍目に📖キックと一緒に鳴らします。単独で置くとタイミングがずれて聞こえます。
  4. 音量は控えめに。FXが目立つ📖ミックスは素人っぽくなります。抜いたときに物足りない、くらいが適量です。
  5. 左右に振ります。中央はボーカル・キック・ベースの席なので、FXは外側に置くと邪魔をしません。
  6. 低域を削ります。多くのFXに低音の仕事はありません。ハイパスを入れると、それだけで全体の見通しが良くなります。
カノン

あー、効果音って舞台の照明と同じだ! 場面が変わる瞬間にパッと当てるから効くんで、ずっと当ててたら意味ないもんね。

DAW付属だけでFXを自作する

FX素材集を買わなくても、付属の道具で作れます。むしろ自作したほうが曲に馴染みます

作りたいFX作り方
ライザー📖ホワイトノイズにハイパスをかけ、📖カットオフを時間で上げていく。同時に音量も上げる
ダウンリフターライザーと同じ手順を逆向きに。カットオフを下げていく
インパクトキックや📖スネアにリバーブを深くかけ、音を伸ばす。低域を足すと重くなる
スイープ📖パッドやノイズにフィルターをかけ、カットオフを往復させる
リバース📖シンバルやボーカルの一部を逆再生する。次のセクションの頭に着地させる
アンビエンス録音した環境音や、ノイズを極小音量で全体に敷く

コツは曲の中の素材から作ることです。その曲で使っているシンバルを逆再生する、その曲のパッドをスイープさせる。既製品の素材集より馴染むのは、📖音色の出どころが同じだからです。

よくある質問

Q. FXを入れると曲っぽくなりますか?

効果はありますが、順序が逆です。構成と展開ができていない曲にFXを足しても、飾りが増えるだけです。FXは変わり目を強調する道具なので、まず変わり目そのものが作れていることが前提になります。物足りないと感じたときは、FXの前に構成を疑ってください。

Q. FXトラック(センド)は何のためにあるのですか?

主な理由は2つで、同じ残響を複数のトラックで共有できることと、負荷が下がることです。10本のトラックそれぞれにリバーブを挿すより、1本のFXトラックに送るほうが、音の統一感も出て軽くなります。同じ空間に置かれているように聞こえるという副次効果もあります。

Q. FX素材集は買うべきですか?

時間を買う意味では有効です。ただし最初の1本としては優先度が低めです。上の表のとおりライザーもインパクトも付属の道具で作れるので、まず自作して仕組みを理解し、量産が面倒になってから買うほうが無駄がありません。

この記事に出てきた用語

関連記事

【作曲編曲入門】効果音&BGMクリエイターへの道:サウンドデザイン入門講座
【初心者必見エフェクト入門】フィルターエフェクトの基本テクニックと使い方
【初心者必見エフェクト入門】リバーブの使い方とは?音楽制作に欠かせない基本テクニック

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次