Infected Mushroom Pusherの設計思想|天井と初期値

この記事では、Waves 🎛️Infected Mushroom Pusher の各コントロールが何を担当しているのかと、その裏で効いている2つの仕様——出力に固定の天井があること、そしてスイッチ1つが4つのプロセスをまとめて切ること——を、公式ユーザーガイドと Waves 公式の技術表だけで分解します。

先に、いちばん効く一文を。ガイドは「プラグインの出力は、どれだけ強くプラグインを追い込んでも −0.1dBFS を超えない」と、クイックスタート(p.5)と Output の項(p.10)の2か所に書いています。Push の量にもモードにも条件が付いていない書き方です。この製品は📖ミックスやマスターの最終段に置く前提で作られていて、天井は最初から用意されています。

本稿の範囲を明示します。数値はすべて公式ユーザーガイド(全10ページ・PDF作成 2016年6月5日/更新 2021年5月13日)と、waves.com 製品ページに埋め込まれた公式技術表の記載で、編集部の実測値ではありません。製品フォルダ同梱の PDF と、製品ページの manualPDF フィールドが指す CDN 上の PDF は sha256 まで一致したので、同梱版がそのまま現行版です。手順の妥当性は、別版があると分かっている 🎛️V-Comp を同じ手順に通し v-comp-v16-update.pdf が返ることを確かめてから判定しています。価格は定価と時点のみを書きます。

カホ

つまみが少ないプラグインほど、書かれていない前提が効いてきます。Pusher の場合は「天井」と「スイッチの守備範囲」の2つです。

目次

この記事でわかること

  • 出力の天井が −0.1dBFS だと、ガイドがどの文脈で2回書いているか
  • Magic の IN/OUT スイッチが Magic・Focus・Dynamic 📖Punch・📖Stereo Image の4プロセスをまとめて切ること
  • Low が📖周波数ではなく音名で始点を選ぶ設計と、その14段の一覧
  • Input だけが📖プリセット読み込みで動かない、という例外と、その理由になっているセンシティビティ LED

Infected Mushroom Pusherとは|何を解決する製品か

ガイド §1.2 の定義から入ります。「Pusher は革新的なマルチバンド・ソニックエンハンサー兼📖リミッター/クリッパーであり、Infected Mushroom の『秘密のミキシング・ソース』を渡すことで、あなたの音楽に新しい音の可能性をもたらすよう設計されている」。置き場所は「マスターバス、グループ、または個々の📖トラック」で、「🎵クラシックなリミッターのようにラウドネスを持ち上げるか、📖クリッピングを使ってダイナミクスに影響を与えずに音を押し出す」と書かれています。

§1.3 は制作者の言葉です。「20年かけて磨いてきたミックスと📖マスタリングの技を1つのプラグインにまとめたかった。Pusher はほとんどのものを数秒でより良い音にする」——Erez and Duvdev, a.k.a. Infected Mushroom。同じ趣旨の一文は公式製品ページにもありますが、そちらは「make almost everything sound better in seconds」で、ガイドの「almost anything sound better in a matter of seconds」とは語が少し違い、話者の表記も「🎵Electronic music legends Infected Mushroom」になっています。引用として使うなら、どちらの版から引いたかを添えるのが安全です。

コンポーネントは2つ。「IMPusher Mono — 📖モノ入力からモノ出力」「IMPusher Stereo — 📖ステレオ入力からステレオ出力」(§1.4)。公式の Channel Components 表も Mono と Stereo の2つで一致しています。マルチバンドを名乗る製品ですが、ユーザーが🎵クロスオーバー周波数を触る場所はガイドのコントロール一覧に出てきません(crossover は3系統の全文検索でいずれも0件)。帯域の分け方は製品側で決まっていて、ユーザーが触るのは「どの性格をどれだけ足すか」です。

設計思想:なぜこの効き方をするのか

出力の天井が仕様として先に決まっている

「Note: Plugin output never exceeds -0.1 📖dBFS, no matter how hard you drive the plugin.」——この一文が、クイックスタートの末尾(p.5)と Output の項の末尾(p.10)に、同じ文言で2回置かれています。ガイドが同じ注意を2か所に置くのは、そこが読み飛ばされると困る仕様だからです。

この天井があるので、Output の役割も片方向になります。§3.2 の Output は「プラグインの出力レベルを減衰させる」と定義され、範囲は 0 から −24dB(0.1dB 刻み)。上げる側がありません。入力側の Input は −24 〜 +24dB と両方向なので、入口では上げ下げでき、出口では下げるだけという非対称な構成です。

Push のほうは 0 〜 24dB(0.1dB 刻み)で、これも上げる方向だけ。ガイドの言い方は「最大のラウドネスを得るための Push の量を決める」。つまり📖信号の流れは、Input で当たりを付け、各セクションで色を足し、Push で押し込み、天井で止め、Output で必要なら引く、という一方向の設計になっています。

Magic のスイッチは4つのプロセスをまとめて切る

IN/OUT スイッチはガイドのコントロール一覧に4つ載っています。Low In/Out、Body In/Out、Magic In/Out、High In/Out。このうち Magic だけ、説明文の守備範囲が違います。

「Magic In/Out — Magic、Focus、Dynamic Punch、および Stereo Image のプロセスをオン/オフする。Default: On、Reset: On」(p.8)。Low In/Out・Body In/Out・High In/Out の説明はそれぞれ「Low の処理」「Body の処理」「High の処理」だけを指しているのに対し、Magic のスイッチは4つを束ねています。

画面の作りもこれに対応しています。p.6 のインターフェイス図では、Focus と Dyn Punch が Magic の大きなノブを左右から挟む弧状のスライダーとして描かれ、Stereo Image は右上に離れて置かれています。離れた位置にある Stereo Image まで Magic のスイッチが担当する、というのはガイドを読まないと気づきにくい構造です。Stereo Image に専用の IN/OUT は、ガイドのコントロール一覧には出てきません。

カホ

Magic を OUT にした瞬間にステレオ幅まで戻る。A/B で比べているつもりが4つ同時に切り替わっているので、比較の設計はここを踏まえて組んでください。

低域は「増やす」前に「どこから」を音名で決める

Low の説明は2段構えです。量を決める Low(0〜20)と、始点を決める Low Note/Freq。後者は「Low の処理がどこから始まるかを Note/Freq に従って決める」もので、ドロップダウンで選びます。ガイドが並べている選択肢は次のとおりです。

音名周波数音名周波数
D1(初期値)37HzA55Hz
D#139HzA#58Hz
E41HzB62Hz
F44HzC65Hz
F#46HzC#69(原文に Hz の表記なし)
G49HzD273Hz
G#52HzD#278Hz

14段で、D1(37Hz)から D#2(78Hz)まで。周波数で言えば約1📖オクターブ強の範囲を半音刻みで区切っています。C# の行だけ原文が「C#=69」と Hz を落としているので、表にもそのまま残しました。オクターブ番号が付いているのは D1・D#1・D2・D#2 の4つだけで、E から C までは番号なしです。

クイックスタート(p.5)の Low の説明は「低域を強調し、📖倍音を加える。Low の処理が始まる周波数を、音名または周波数にもとづいて設定できる。LOW の設定を上げるほど低域のブーストが大きくなる」。公式製品ページ(2026年9月時点)も「Pusher の低域の秘密は、ただ低域を強調するのではなく、チューニングするところにある」という言い方をしています。曲の📖キーに合わせて始点を置く、という使い方が想定されている作りです。

初期状態は素通し。Input だけがプリセットで動かない

量を決めるつまみの初期値は、ガイドによれば全部 0 です。Low・Body・Magic・Focus・DYN Punch・High・Stereo Image・Push・Input・Output のいずれも Default が 0。ガイドに Default: の行があるのは全10ページで13箇所(3系統の抽出とも13件)で、そのうちスイッチ類は Magic In/Out(Default: On)と Clipper/Limiter Mode Toggle(Default: Clipper)の2つ。Low In/Out・Body In/Out・High In/Out には初期値の行がありません。

Input の項には、他のコントロールに無い一文が付いています。「プリセットを読み込んでも入力レベルは変わらない」(p.7)。同じ文は Output の項(p.10)には書かれていません。プリセットを切り替えても、素材に合わせて取った入力レベルは保持される、という設計です。

その入力レベルをどこに合わせるかは、センシティビティ LED が決めます。ガイドは4状態を挙げています——「LED 消灯(低すぎる)/緑(良好)/黄(最適)/赤(かなり熱い)」。そして「LED が望みの色になるまで Input コントロールを回す。マスタリングでの最良の結果を得るには、トラックの中でピークが最も高い/いちばん大きい部分を使うこと」。クイックスタート(p.5)も「LED インジケーターが黄色で安定するまで Input ノブを調整する。これで通常、最適な平均入力レベルになる」と、狙う色を黄色に名指ししています。

ガイドは、なぜ Input を先に合わせるのかという理由までは書いていません。書いてあるのは「まず Input レベルを設定することを推奨する」(p.5)という順番の指定と、狙う LED の色、そして「プリセットを読み込んでも入力レベルは変わらない」という3点です。この3点が揃っている以上、Input を先に決めておけば、プリセットを渡り歩いても入口の条件は動かないことになります。プリセット比較の土台として先に固める、という読み方ができます。

Clip と Limit は、同じメーターの意味を変える

Clipper/Limiter Mode Toggle は「Clipper(ピンク)と Limiter(オレンジ)モードを切り替える」もので、初期値は Clipper(p.10)。ガイドは色まで指定しています。

メーターの意味もモードで変わります。「📖Gain Reduction/Clipping Meter — Limit モードでは📖ゲインリダクションの量を、Clip モードではクリッピングの量を示す」。同じ針が別のものを指すので、モードを確認せずに数値だけ見ると読み違えます。なお、この項の Range の行は原文が「Range: 0 to I 30 dB in 1 dB increments.」で、to と 30 のあいだに I という文字が入っています。pypdf・pdfminer.six・PyMuPDF の3系統とも同じ結果で、誌面を220dpiで描画しても同じでした。参考までに、同じ Waves のアーティスト・シグネチャー系である 🎛️Greg Wells MixCentric のガイドは、同種のメーターの範囲を「Range: 0 to -6 dB in 0.25-dB increments.」と負号付きで書いています。Pusher の側の向きについては、ガイドの文字列からは確定できないので断定しません。同じページに載っているメーターの画面写真では、目盛りの上端に 0、下部に −8.8 という数値が出ています。

どちらを選ぶかについて、ガイド §1.2 は「クラシックなリミッターのようにラウドネスを持ち上げるか、クリッピングを使ってダイナミクスに影響を与えずに音を押し出す」と書いています。公式製品ページはもう少し用途寄りで、「ロー ファイや🎵インダストリアルな雰囲気にはクリッピングを、クリーンでパワフルなブーストにはリミッターに切り替える」。

全パラメーター

公式ユーザーガイド §3.2(p.7〜10)に Range: Default: Reset: の形で書かれている値だけを並べます。

コントロール範囲初期値ガイドの説明(要旨)
Input−24 〜 24dB(0.1dB 刻み)0入力レベル。プリセットを読み込んでも変わらない
Sensitivity LED消灯/緑/黄/赤—消灯=低すぎ、緑=良好、黄=最適、赤=かなり熱い
Low0(min)〜 20(max)(0.1 刻み)0信号に加える Low 処理の量
Low Note/FreqD1=37Hz 〜 D#2=78Hz の14段D1=37HzLow 処理が始まる位置を音名/周波数で決める
Low In/OutRange の行なし(説明は「オン/オフ」)記載なしLow 処理のオン/オフ
Body0(min)〜 20(max)(0.1 刻み)0ローミッドのダイナミクスと周波数処理の量
Body In/OutRange の行なし(説明は「オン/オフ」)記載なしBody 処理のオン/オフ
Magic0(min)〜 100(max)(0.1 刻み)0全帯域のダイナミクス増強とエキサイト量
Magic In/OutRange の行なし(説明は「オン/オフ」)OnMagic・Focus・Dynamic Punch・Stereo Image をまとめてオン/オフ
Focus0(min)〜 100(max)(0.1 刻み)0ハイミッドのダイナミクスと周波数処理を加える
DYN Punch0(min)〜 10(max)(0.1 刻み)0パンチと歯切れの量
High0(min)〜 10(max)(0.1 刻み)0高域の強調量
High In/OutRange の行なし(説明は「オン/オフ」)記載なしHigh 処理のオン/オフ
Stereo Image0(min)〜 20(max)(0.1 刻み)0高域側でステレオ field を広げる量
Push0 〜 24dB(0.1dB 刻み)0最大ラウドネスへ押し込む量
Clipper/Limiter ModeClipper(ピンク)/ Limiter(オレンジ)ClipperPush の方式を切り替える
Gain Reduction/Clipping Meter原文「0 to I 30 dB in 1 dB increments」—Limit ではゲインリダクション量、Clip ではクリッピング量
Output0 〜 −24dB(0.1dB 刻み)0出力レベルを減衰させる

クイックスタート(p.5)が各セクションに与えている一行の説明も並べておきます。Low「低域を強調し倍音を加える」、Body「ローミッドのダイナミクスと周波数処理を加える。一般には中域の重さを制御する」、Magic「全周波数のダイナミクスを一度にエキサイトし持ち上げる。Focus と Dynamic Punch を加える追加コントロールがある」、High「高域を強調し『きらめき』を加える」、Stereo imager「高域側でステレオ field を広げる」、Push「レベルを最大ラウドネスまで押し上げる。Clipping と Limiting の2つから選べる」、Output「プラグインの出力レベルを減衰させる」。公式製品ページは「7つの必須プロセッサーを組み合わせる」と書いていますが、その7つを列挙してはいません。ガイドのクイックスタートが Input のあとに名前を付けて並べているセクションも、上の7項目です。

公式技術表(2026年9月時点)のほうも押さえておきます。遅延は 44.1kHz・48kHz で 128📖サンプル、88.2kHz・96kHz で 256サンプル。レートが倍になるとサンプル数も倍になるので、時間で見ると一定です(サンプル数をレートで割ると約2.7〜2.9ms。この換算は本稿の計算です)。対応📖サンプルレートの上限は 96kHz、コンポーネントは Mono と Stereo、対応バージョンは V17 から V9 まで。ガイド本文に📖レイテンシーの節はありません(latency は3系統とも0件)。

用途別・設定の始点

ガイドと公式製品ページに書かれている範囲だけで並べます。§2 のクイックスタートは冒頭に断りを置いていて、「Pusher を使うのはおおむね直感的なので、どう扱うかは本当にあなた次第。Pusher はいくつかのコントロール・セクションで構成され、それぞれが特定の音の強調を提供する。コントローラーを使う順番は狙う効果によるが、まず Input レベルを設定することを推奨する」という書き方です。順番を指定しているのは Input だけです。

状況ガイド/公式ページの記述にもとづく出発点
まず何をするかInput を回してセンシティビティ LED が黄色で安定する位置に。マスタリングならピークが最も高い部分で合わせる(p.5・p.7)
📖キックやベースを前に出したいLow を上げ、Low Note/Freq で始点を選ぶ。公式ページは「LOW がキックとベースをミックスの中で通す」と説明(p.5・製品ページ)
中域の重さが足りないBody を上げる。ガイドは「一般には中域の重さを制御する」(p.5)
ドラムのグループに公式ページが Magic について「全周波数をエキサイトする。ドラムグループに最適」と書いている
輪郭が欲しいFocus(ハイミッドのダイナミクスと周波数処理)と DYN Punch(パンチと歯切れ)。どちらも Magic の IN/OUT の配下(p.8・p.9)
広げたいStereo Image。効くのは高域側(p.5・p.9)
音量を上げたいPush。方式は Clipper(初期値)と Limiter から選ぶ(p.9・p.10)
ロー ファイ寄りにしたい/クリーンに上げたい公式ページの言い方では、前者が Clipping、後者が Limiter(製品ページ)
効果を A/B したいMagic の IN/OUT は Focus・DYN Punch・Stereo Image も一緒に切り替わる。Low・Body・High は個別に切れる(p.8・p.9)
プリセットを渡り歩きたいInput はプリセットで動かないので、先に合わせておけば比較条件が揃う(p.7)
カホ

プリセットを次々に切り替えて比べるとき、Input だけはプリセットで動きません。つまり入口の条件は自分で決めたまま固定されます。ガイドが順番を指定しているのはそこだけ、という点は覚えておいて損がありません。

似た製品との使い分け

同じ「仕上げの色を足す」系の Waves 製品と、各製品のユーザーガイドと公式技術表で裏が取れる範囲だけを並べます。

製品ユーザーが触る単位リミッター/クリッパー遅延(公式表・サンプル)
Infected Mushroom PusherLow/Body/Magic(+Focus・DYN Punch)/High/Stereo Image の性格別内蔵(Push・Clip/Limit 切替)128(44.1/48)・256(88.2/96)
Greg Wells MixCentricIntensity 1本非内蔵。ガイドが「別途リミッターを後段に置くことを推奨」と明記3597(44.1)・3909(48)・7060(88.2)・7684(96)
🎛️Vitamin Sonic Enhancer5バンドのゲインと4つのクロスオーバー周波数ガイドのコントロール一覧に該当なし全レート 0

いちばん大きい違いは、仕上げの最後の一段を内側に持っているかどうかです。Greg Wells MixCentric のガイドは §2 で「MixCentric はマスタリング・チェーンですが、リミッターは含みません。お好みのリミッターを MixCentric の後段、マスターチャンネルに置いて必要に応じて設定することを推奨します」とはっきり書いています。Pusher は Push セクションとして内側に持ち、しかも出力に −0.1dBFS の天井があります。

触る単位も対照的です。Vitamin のガイドは「各バンドにゲインフェーダーがあり、0 から 48dB の範囲」「各バンドの周波数範囲は、5本のバンドゲインフェーダーの上と間にある4つのクロスオーバー周波数コントロールで決められる」と書いていて、帯域そのものをユーザーが切ります。Pusher は帯域名ではなく Low・Body・Magic・High という性格名で、クロスオーバーは触らせません。同じ「マルチバンドの📖エンハンサー」でも、決定をユーザーに渡す場所が違います。

遅延の欄も性格が出ています。Pusher の 128/256 はレートが倍になると倍になるので、時間としては一定。MixCentric の 3597/3909/7060/7684 はレートごとに端数が違い、時間としてほぼ一定になる形です(サンプル数をレートで割ると約80〜82ms。この換算は本稿の計算です)。Vitamin は全レート 0。ミックス中に挿して弾くなら、この差は📖モニターの遅れとして直に効きます。

もうひとつ、入力を合わせる作法は共通しています。MixCentric のガイドも「プログラムのいちばん大きい部分でセンシティビティ LED がしっかり黄色になるよう Input を調整する」と書き、LED の4状態(消灯/緑/黄/赤)も同じ文言です。Waves のアーティスト・シグネチャー系に共通する入口の作法として覚えておくと、別の製品に移っても手が動きます。

よくある質問

サイドチェーン入力はありますか?

本稿が参照した全10ページのガイドには、sidechain も side chain も出てきません(pypdf・pdfminer.six・PyMuPDF の3系統でいずれも0件)。threshold・attack・release・crossover・sequencer も同じく0件です。公式製品ページ(2026年9月時点)の Pusher の説明文にも、これらの機能の記述はありません。ガイドのコントロール一覧に載っているのは、本記事の全パラメーター表に挙げた項目です。

Stereo Image だけをオフにできますか?

ガイドのコントロール一覧に Stereo Image 専用の IN/OUT は出てきません。Magic In/Out の説明が「Magic、Focus、Dynamic Punch、および Stereo Image のプロセスをオン/オフする」となっているので、スイッチで切るなら Magic 側の4つがまとめて動きます。値だけ戻したい場合は、Stereo Image の初期値が 0(=広げない)なので、そこへ戻すという手があります。

同梱のマニュアルは最新ですか?

最新でした。製品フォルダ同梱の PDF(PDF作成 2016年6月5日/更新 2021年5月13日・全10ページ)と、製品ページの manualPDF フィールドが指す CDN 上の PDF は sha256 が一致します。スラッグに -1 -2 -v1 -v2 -v3 -v16-update を付けた URL はすべて HTTP 403 でした。方法が働いていることは、別版があると分かっている V-Comp を同じ手順に通して確認しています。

価格はいくらですか?

公式日本語ページ(wavesjapan.jp/2026年9月時点)には永続📖ライセンス版の定価 13,860円が表示されています。英語ページの製品データでは MSRP 79ドル。確認した時点では割引が併記されていましたが、単発のセール価格は目安になりません。現在の価格は公式ページでご確認ください。バンドルでの入手経路もあり、公式製品ページの Included In タブには Waves Essential・🎛️Waves Ultimate・📖Cloud MX Audio 📖Mixer Premium・Mercury・Pro Show・SD7 Pro Show が並んでいます(収録構成は改編されるため、購入前に公式で確認してください)。

まとめ

出力は −0.1dBFS を超えない、とガイドが2か所で書いています。Output は減衰専用、Push と Input は上げる側があるという非対称も、この天井とセットで読む仕様です。

Magic の IN/OUT は Magic・Focus・Dynamic Punch・Stereo Image の4プロセスを担当します。離れた位置にある Stereo Image まで含むので、A/B の設計はここを前提に組む必要があります。

Low は量と始点が別のコントロールで、始点は D1(37Hz)から D#2(78Hz)までの14段を音名で選びます。順番を指定しているのは Input だけで、あとは狙う効果しだい、というのがガイドの立場です。

カホ

つまみの少なさは、判断を減らした結果です。減らした判断がどこへ行ったのかを追うと、この製品が何を代行しているのかが見えてきます。

関連記事

PR

このリンクから購入されると当サイトに紹介料が入ることがありますが、価格が上がることはありません。

PR
V-Comp

V-Comp

Waves / $99(参考)

このリンクから購入されると当サイトに紹介料が入ることがありますが、価格が上がることはありません。

PR

このリンクから購入されると当サイトに紹介料が入ることがありますが、価格が上がることはありません。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次