【無料】MAutoPitchの使い方徹底解説|ケロケロも自然な補正も作り分けられる定番ピッチ補正プラグイン

今日はMeldaProductionの無料📖VSTプラグイン🎛️MAutoPitch」を紹介します。無料でありながら、自然な📖音程補正といわゆるケロケロ声の両方を作り分けられるのが特徴です。

ミイ

んー、📖ピッチ補正って高いソフトを買わないとできないのかなぁ。みぃ、ちょっとだけ音程を直したいだけなんだけど……。

結論から言うと、必要ありません。MAutoPitchは完全無料で、ボーカルや単音楽器の自動チューニングに加えて、📖フォルマントシフト📖ステレオ拡張まで備えています。有料製品を検討する前に、まずこれで足りるかを確かめる価値があります。

この記事では、MAutoPitchの特徴・パラメータの意味・基本の使い方・ケロケロと自然な補正の作り分けまでをまとめます。パラメータの仕様は公式マニュアルの記載に沿っています。

目次

MAutoPitchの概要・特徴

MAutoPitchは、ボーカルと単音楽器向けの自動チューニング/ピッチ補正プラグインです。公式では、音程を合わせるだけでなくフォルマントシフトやステレオ拡張といった創造的な機能も持つ、と位置づけられています。

完全無料
機能制限や試用期間ではなく、無料の製品として配布されている。
📖スケール指定ができる
鍵盤表示で使う音を指定するか、定義済みのスケールから選ぶ。初期状態はクロマチック(12半音すべて許可)。
フォルマント保持とシフトの両方
不自然な声になるのを防ぐ「Keep formants」と、あえて声質を変える「Formant shift」を別々に持つ。
オート📖ゲインとセーフティ📖リミッター
音量の自動補正と安全のためのリミッターを内蔵している。

パラメータ解説

画面はパネルごとに分かれています。実際に触るのは最初の2つ、Tuningパネルとスケール指定だけで足ります。

Tuningパネル(自動補正の中身)

パラメータ働き範囲・初期値
Depth出力をどれだけ正確な音程にするか。100%では機械的な、完全に音程どおりの声になる。値を下げるほど元のズレを許容する0〜100%/初期値50%
Speed音が変わったときにどれだけ速く補正するか。速いほど即座に音程が合うが、不自然になりやすい0〜100%/初期値50%
📖Detune全体の音程をセント単位でずらす(100セント=半音)-100〜+100セント/初期値0
Base frequency基準ピッチ。通常は440Hzだが、用途に応じて変更できる400〜480Hz/初期値440Hz

この2つ、DepthとSpeedがMAutoPitchのすべてと言っていい部分です。ケロケロにするか自然に直すかは、ここの組み合わせで決まります。

Effectsパネル(音そのものを変える)

パラメータ働き範囲・初期値
Dry/Wet原音と処理音の混ぜ具合初期値は100%ウェット
Width左右チャンネルの音程差を作る。ステレオ拡張として、あるいは2回録って左右に振ったような響きを作る用途に使える-100〜+100セント/初期値0
Keep formants音程を変えたときに声質まで変わってしまうのを抑える。いわゆるミッ📖キーマウス的な不自然さを避けるための機能0〜100%/初期値100%
Formant shiftフォルマントを半音単位で手動で動かす。音程は変わらないまま声質だけが変化する-12〜+12/初期値0

Widthは覚えておく価値があります。📖ダブリングは本来2回歌って左右に振るのが正解ですが、これを使うと1📖テイクから近い効果を得られます。あくまで代用ですが、仮の確認には十分です。

Detectorパネル(音程の検出精度)

パラメータ働き初期値
Pitch detection mode音程の検出方式。初期状態はスペクトルと時間の両方を見る「Robust」。ベルのように📖倍音構成が特殊な音では他の方式を試すRobust
📖Threshold検出する最小レベル。ボーカルに含まれるノイズ的な部分を処理から除外できるsilence
Stabilization音程が大きく動ける速さを制限する。声のように非調和な短い音が混ざる素材で、検出が跳ねるのを防ぐ0ms(0〜1000ms)
Min / Max frequency検出する📖周波数の下限と上限。範囲を絞ると誤検出が減る20Hz/1000Hz

ボーカルで検出がおかしいと感じたときは、このStabilizationとThresholdの2つを触ってください。息継ぎや子音のノイズで音程判定が暴れるのを抑えられます。

Scaleパネル(曲のキーを教える)

曲のスケールを設定する場所です。ここで許可した音にだけ補正されます。左側の鍵盤で手動で指定するか、定義済みのスケールから選びます。初期状態はクロマチックで、12半音すべてが許可されています。各半音は📖オートメーションできます。

初期設定のクロマチックのままだと、ズレた音程を「いちばん近い半音」に寄せるだけです。曲のキーを設定すると、キーから外れた音を正しい音へ引き寄せてくれるようになります。ここを設定するかどうかが、結果を大きく変えます。

画面にはTuning indicatorもあり、赤いバーが入力の音程、緑のバーが出力の音程を示します。補正が効いていれば緑のほうが小さくなります。

基本の使い方

  1. ボーカル📖トラック📖インサートします。単音の楽器にも使えますが、📖和音には向きません。
  2. まずScaleパネルで曲のキーを設定します。ここを飛ばすと効果が半減します。
  3. DepthとSpeedを初期値の50%のまま再生し、Tuning indicatorで補正が効いているか確認します。
  4. 自然に直したいならDepthとSpeedを下げ、ケロケロにしたいなら両方を上げます(下の表を参照)。
  5. 声が不自然に細く(または太く)なったらKeep formantsを確認します。初期値は100%です。
  6. 最後にバイパスと聴き比べます。直っているかどうかより、歌の説得力が残っているかで判断してください。

用途別セッティングの目安

やりたいこと設定の方向ポイント
気づかれない自然な補正Depthを下げ、Speedも下げる📖ビブラートやしゃくりを残せる。歌の表情を殺さない
いわゆるケロケロ声Depthを最大近く、Speedも最大近く公式も100%で機械的な音になると明記。効果として狙う設定
音程は直したいが機械的にしたくないDepthは高め、Speedは低め最終的な音程は合うが、到達までの動きが残る
厚みを足したいWidthを少しだけ動かす左右に振って録ったような響き。かけすぎると📖位相が不安定になる
声質を変えたいFormant shiftを±数半音音程は変わらず声のキャラクターだけ変わる
検出が暴れるStabilizationとThresholdを上げる息やノイズでの誤検出を減らす
ミイ

あ、ケロケロにするのと自然に直すのって、別の機能じゃなくて同じつまみの強さの違いなんだ。それなら怖くないかも。

よくある質問

Q. 有料のピッチ補正ソフトと何が違いますか?

いちばん大きな違いは手動での📖波形編集ができないことです。MAutoPitchは自動補正に特化しているので、「この一音だけを狙って直す」といった作業には向きません。逆に、トラック全体に薄くかけて音程を整える用途や、効果としてケロケロを作る用途では十分に実用的です。

Q. 和音やコーラス全体にかけられますか?

向いていません。公式もボーカルと単音楽器向けと位置づけています。複数の音程が同時に鳴っていると、検出が正しい📖基音を判断できません。📖コーラスにかけたい場合は、1本ずつ別トラックで処理してください

Q. 補正すれば歌が下手でも大丈夫ですか?

直せるのは音の高さだけです。言葉の説得力や📖リズム、息づかいは補正できません。「あとで直せる」と考えて妥協したテイクは、補正後も良くならないことがほとんどです。補正は保険であって、良いテイクの代わりにはなりません。

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